カボチャ 生産

カボチャ

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生産

日本

日本のカボチャの収穫量と作付面積の推移(1973-2012年)

生産量は北海道が最も多く、次いで鹿児島県茨城県が続く[36]。一年中出回っているが、露地物の旬は夏である[36]。鹿児島県産は5 - 6月と12月、茨城県産は6 - 7月、青森県秋田県産が8月、北海道産は8月 - 11月頃に多く出回る[36]

日本における収穫量上位10都道府県(2016年)[57]

収穫量順位 都道府県 収穫量(t) 作付面積(ha)
1 北海道 82,900 7,400
2 鹿児島 9,130 838
3 茨城 8,090 493
4 長野 6,430 506
5 宮崎 5,150 221
6 長崎 4,950 526
7 千葉 4,600 250
8 沖縄 3,600 441
9 神奈川 3,480 216
10 山形 2,900 297
日本計 185,300 16,000

日本国外

世界のカボチャ類の収穫量と作付面積の推移(1961-2012年)

このうちトンガでは、元々カボチャの栽培は行われていなかったが、気候がかぼちゃの生育に最適であることと、日本でカボチャの需要が多いにもかかわらず収穫の出来ない12月頃に収穫期を迎えることに目を付けた日本の商社が、1990年代にカボチャ栽培を持ち込んだ。その後、カボチャはトンガにとって、日本や大韓民国向けの主要輸出品目になり、栽培が推進されていった[58]。 2010年に日本がトンガから輸入した産品の金額は7114万円だったが、そのうちの77.2%%カボチャが占めていた[59]とする文献もあるが、公的な資料である財務省の貿易統計によると2010年のトンガからの輸入額の総額は、6926万1千円でこのうちがぼちゃが5495万2千円で79.3%であった。なお2020年には、総額3930万5千円、うちかぼちゃは478万4千円で12.0%と金額、比率とも大幅に減少している。

日本への輸入量はニュージーランド産が最も多く、その他メキシコトンガが多い[36]。海外品は通年輸入され日本市場の半分を占めているが、夏・秋は国産が出回るため、国内生産量が少なくなる11月 - 5月期に輸入品が多く出回る[36]

世界のカボチャ類(pumpkins, squash and gourds)の収穫量上位10か国(2019年)[60]

収穫量順位 収穫量(千t)
1 中華人民共和国 8376
2 ウクライナ 1346
3 ロシア 1196
4 スペイン 735
5 メキシコ 679
6 バングラデシュ 635
7 アメリカ合衆国 610
8 トルコ 590
9 イタリア 569
10 インドネシア 523
世界計 22901

国際貿易センターによれば、2019年のカボチャ類輸出量は172万7000トンで、1位がスペインの45万1000トン、2位がメキシコの23万8000トンとなっている[60]

メキシコ

メキシコは世界のカボチャ類輸出量第2位である(2019年時点)[60]

1980年代に日本からカボチャの種が導入され、ソノラ州を中心としたカボチャの生産は順調に拡大され、メキシコから日本向けの主要輸出産品の1つになっている[60]。ただし、日本国内でのカボチャ需要が減少傾向にあることから、日本以外の国への輸出の動きが模索されている[60]

メキシコで商業栽培されているカボチャ類は、以下の5種[60]

メキシコでは、セイヨウカボチャ種とニホンカボチャ種、その他の種類のカボチャを混在して「カラバサ(calabaza)」と呼称しており、これはメキシコ農畜水産農村開発食料省英語版(SAGARPA)の統計においても同様である[60]

ソノラ州のカボチャ類作付面積および生産量のは、メキシコ全土の約83%(2019年)を占める最大のカボチャ類生産州となっている[60]

メキシコのカボチャ類栽培は、1980年前後より日本の青果物専門商社や卸売業者が、種苗メーカーとともに日本国外の産地開発に乗り出した際に始まったものであり、メキシコで栽培されている主な品種としては、味平、味皇、こふき、えびす、みやこ、くりゆたか7などであり、生産される品種は日本市場に合わせたものとなっている[60]


注釈

  1. ^ 「日本カボチャ」につながる品種のカボチャの種が導入されたのが、1541年頃という説がいわれている[9]
  2. ^ 土壌の保温や保湿、あるいは雨天時の泥水の跳ね返りを予防する目的で、株元の地面をポリエチレンシートで覆っておくこと。
  3. ^ サツマイモほどではないが、ジャガイモサトイモ程度のエネルギーがある[29]

出典

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