アノア アノアの概要

アノア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 07:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アノア
アノア Bubalus depressicornis
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ウシ亜科 Bovinae
: アジアスイギュウ属 Bubalus
: アノア B. depressicornis
学名
Bubalus depressicornis
(Smith, 1827)
和名
アノア
英名
Common anoa
Lowland anoa

分布

インドネシアスラウェシ島[1][2]固有種

形態

体長150-180センチメートル[2]。尾長25-35センチメートル[2]。肩高80-90センチメートル[2]体重150-300キログラム[2]。頸部や胴体は太い[2]。尾は短いが、先端が踵に接する[2]。体毛がなく、皮膚がほぼ露出する[2]。顔や喉、蹄の上部に白色斑が入る個体もいる[2]

先端が外側へ向かうアルファベットの「V」字状の角がある。角長18-37センチメートル[2]。左右の角の基部は接し、基部の断面は三角形[2]。角の表面には皺がある[1][2]。耳介の内側は白い[2]

幼獣は全身が体毛で被われる[1][2]。オスの体色は黒いが、メスの体色は褐色味を帯びる[2]

生態

沼沢林などに生息する[2]。以前は海岸沿いの森林に生息していた[2]。主にペアで生活するが、単独で生活するほか小規模な群れを形成すると考えられている[2]。薄明時に採食を行い、昼間は日陰で休む[2]

食性は植物食で、植物の芽、若枝、水生植物などを食べる[2]

繁殖形態は胎生。1回に1頭の幼獣を産む[2]。寿命は20年[2]

ウシ科動物としては体躯は小柄だが、気が荒く、怒らせると危険だと言われる。[3]

人間との関係

開発による生息地の破壊、食用や角目的の乱獲などにより生息数は激減している[2]


  1. ^ a b c 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、112頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、40-41、137頁。
  3. ^ 『動物の世界』15 データーハウス  
  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Semiadi, G., Mannullang, B., Burton, J., Schreiber, A., Mustari, A.H. & the IUCN SSC Asian Wild Cattle Specialist Group 2008 Bubalus depressicornis. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.


「アノア」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アノア」の関連用語

アノアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アノアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアノア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS