みさき公園駅 概要

みさき公園駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 22:29 UTC 版)

概要

岬町の代表駅で、開業当初の駅名は「南淡輪駅」(みなみたんのわえき)。1957年4月1日に南海が駅の北側でみさき公園を開園することに合わせて、同年1月1日から現在の「みさき公園駅」に改称された。改称後は、一部乗車券などには「岬公園」などと印字されるほか、駅周辺の道路標識にも「南海 岬公園駅」などと表記されている。

なお、「みさき公園」は南海電気鉄道のグループ会社が運営を続けていたが、2020年3月31日で運営から撤退。同日付で動物園水族館としての営業を終了したほか、翌4月1日から休園している。岬町は4月1日付で南海電気鉄道から園内の建物・施設の所有権を無償で引き継いだため、2021年度以降に同名の町営自然公園として再オープンを計画しているが、同社の運営撤退時点では駅名の扱いが明らかにされていない。

利用可能な鉄道路線

歴史

当初の駅名は「南淡輪駅」で、大阪ゴルフクラブへの便宜を図るために設置された。駅開業の2日後に18ホール完成、全面開場している。もとは現在のみさき公園および駅前広場も大阪ゴルフクラブの敷地だったが、戦後にゴルフ場を再開するにあたって、農地改革の影響から都市公園の緑地帯として認可を取り付ける運びとなり、泉岬公園(のち、みさき公園)が整備され、開園に合わせて「みさき公園駅」に改称された。

年表

  • 1938年昭和13年)7月23日:南海鉄道の南淡輪駅として開業[1]
  • 1944年(昭和19年)
    • 5月31日:多奈川線開通に伴い、駅を移転。
      • 多奈川線が開通するまで当駅の和歌山市方面の隣接駅は深日駅だったが、同駅は多奈川線が深日町(当時)の中心部を通ったことにより廃駅となった。
    • 6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
  • 1947年(昭和22年)6月1日:路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
  • 1957年(昭和32年)1月1日みさき公園駅に改称[2][3]
  • 1994年平成6年)9月4日:特急停車駅に昇格。全営業列車停車駅となる。
  • 2012年(平成24年)4月1日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[4][5]

駅構造

ホーム

盛土上に島式ホーム2面5線を有する地上駅である。島式ホームはそれぞれ1・2番線、3・5番線となっており、3番線の和歌山市寄りを切り欠いた部分が4番線となっている。改札口はみさき公園側(みさき公園出口)と南の道路側(東出口)の2か所にある。構内に各ホーム間と駅舎を連絡する地下道があり、エレベーター・エスカレーターが併設されている。かつては難波側に構内踏切が設けられていた。トイレは設置されている。

のりば

のりば 路線 方向 行先[6] 備考
1・2 南海線 下り 和歌山市方面
3 上り なんば方面 当駅始発は1番のりばから発車
4 未使用 -
5 多奈川線 - 多奈川方面

※南海本線の下り本線は2番のりば、上り本線は3番のりば。多奈川線の本線は4番のりばである。1・2番のりばからは多奈川線方面、5番のりばからは難波方面への発車も可能。4番線はもともとは多奈川方面ホームだが、2024年5月現在未使用。

みさき公園駅配線図

南海本線
難波方面

南海本線
和歌山市方面
↓ 多奈川線
多奈川方面
凡例
出典:鉄道ピクトリアル 2008年8月臨時増刊「南海電気鉄道」


特徴

1番線で折り返し運転する区急(2012年6月)

第3回近畿の駅百選に選定された。

2014年10月18日のダイヤ改正までは難波方面からの昼間時の区間急行、ラッシュ時の一部の普通車はこの駅で折り返していた。しかし、改正以降の日中は1時間4本の空港急行と和歌山市発着の普通に置き換えられた。2023年のダイヤ改正以後はみさき公園始発のなんば行きは平日・土休日とも5本づつ(平日はすべて普通、土休日は区間急行1本・普通4本)となっている。

なお、2005年11月26日までは初発列車のみが4番線を使用していた(多奈川での夜間留置は行わない)。その後は13時台の1本が使用していたが、2023年のダイヤ改正による多奈川線電車減便以降は多奈川線の全列車が5番線発着となっている。過去には5番線を使用するなんば行きの普通車もわずかながら設定されており、当駅で急行の待ち合わせを行っていた。かつて運行されていた多奈川線直通急行「淡路号」は、多奈川行きが2番線から、なんば行きが5番線から発着していた。


出典

  1. ^ 南海電気鉄道株式会社経営企画室『南海70年のあゆみ』南海電気鉄道、1957年、114頁。doi:10.11501/2487482 
  2. ^ 南海電気鉄道株式会社経営企画室『南海70年のあゆみ』南海電気鉄道、1957年、115頁。doi:10.11501/2487482 
  3. ^ 南海道総合研究所『南海沿線百年誌』南海電気鉄道、1985年5月、534頁。doi:10.11501/9571488 
  4. ^ 南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  5. ^ 南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  6. ^ みさき公園駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
  1. ^ a b c 南海電鉄株式会社総務部『2018 HAND BOOK NANKAI』(PDF)(レポート)2018年7月、74頁http://www.nankai.co.jp/library/company/company/handbook/pdf2018/04.pdf2022年6月18日閲覧 
  2. ^ a b c 南海電鉄株式会社総務広報部『2021 HAND BOOK NANKAI』(PDF)(レポート)2021年8月、76頁http://www.nankai.co.jp/library/company/company/handbook/pdf2021/04.pdf2022年6月18日閲覧 


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