にせガンダム にせガンダムの概要

にせガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 03:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

デザイナーは横井画伯こと横井孝二

概要

コミックボンボン』誌上に連載された横井孝二の4コマ漫画元祖! SDガンダム』が初出。いつもガンダムにいじめられていたザクはその復讐のため、外装をガンダムに偽装して不意を突こうとこっそり近づく。しかしたくさんの「ガンダム」がいたために気付かれる前に逃げるが、ほかのジオン系MSたちにガンダムと勘違いされ追いかけられてしまう、というオチである。

その後、ガンダムでも敵MSでもないキャラとして孤立してしまい、仲間作りに奔走するようになりにせガンダムMk-IIを初めとする派生キャラクターが誕生することになる。

また、派生キャラのにせガンダムMk-IIおよびにせΖガンダムとともに『SDV』に「にせガンダムチーム」として取り入れられている。商品展開は、カードダスガシャポン戦士の塩ビ人形のほか、『元祖SDガンダム No.24 にせガンダム』としてキット化されている。

外見

外見は大まかに言えばガンダムとザクIIを合わせたものだが、モノアイ部の支柱形状や胸部、右肩シールドのデザインなどハイザックに近い部分もある。

ザク系のフェイス部にガンダムフェイスを模したカバーを、頭部にガンダムと同型のブレードアンテナを、胸部に連邦系MSの特徴である排気ダクトを、背部にはビームサーベルの柄を取り付け、右肩シールド形状を連邦系のものに換装するなど、外見を大きく変えている。

これらはいずれも偽装のためのダミーである。外装こそ連邦系に見えるが内部機構は殆どザクIIのままで、腰部のパイプ装着箇所は股間ブロックに移動しているなど細部のレイアウトこそ変更されているものの、頭部モノアイセンサーや外部動力パイプはザクIIと同形状である。

デザインした横井は特に気に入っており、SDガンダムの企画がスタートする前から「ガンダム+ザク」をいつかやってみたかったと言及しており[1]、どこにも属さないが故に自分のモノといえるとも述べている[2]

SDVでの設定

上記のように半ばお遊びのデザインであったが、SDVではMSとしての設定が付与された(型式番号はSDガンダムより)。しかしあくまでもSDガンダム内の設定であることに注意を要する。

MS-06C[3] にせガンダム(ザク偽装型)[4]
実戦には配備されず、主に模擬訓練時の的(アグレッサー)として運用されている[4][5]

映像作品

OVA『機動戦士SDガンダム MARK-IV』収録「SDガンダム猛レース」に登場。DVD未収録。声優神代知衣




  1. ^ 「ガンダムマガジン」コミックボンボン2006年11月増刊・P332。
  2. ^ 「機動戦士ガンダムヒストリカ08 ソロモン侵攻」・P30。
  3. ^ a b 横井孝二『元祖!SDガンダム』第1巻、講談社、1989年11月、91頁。
  4. ^ a b c d 『コミックボンボンスペシャル35 カードダス20 SDガンダム カラー完全大図鑑』講談社、1989年3月、69頁。
  5. ^ a b c 『コミックボンボンスペシャル40 SDガンダム 全秘密大百科』講談社、1989年8月、24頁。
  6. ^ 『SD CLUBスペシャル SD大図鑑』バンダイ、1991年2月、41頁。
  7. ^ 『カードダス20 SDガンダム ネオバトルカード バトル1』バンダイ、1990年。
  8. ^ 『元祖! SDガンダム』やカードダスで色が緑となっているが、漫画では左肩が改ではない普通のザクIIIのものであるため、デザイン自体はザクIIIである。


「にせガンダム」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「にせガンダム」の関連用語

にせガンダムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



にせガンダムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのにせガンダム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS