ないの神 ないの神の概要

ないの神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 04:57 UTC 版)

概要

日本書紀』の「推古天皇紀」に、推古天皇7年(599年)夏に大和地方を中心とする大地震(推古地震)があり、その後、諸国に「地震神なゐのかみ」を祀らせたとある。「なゐ」は地震のことであるので、これは神名ではなく「野の神」・「海の神」のような神格を表したものである。神名や出自などは記されていない。後に鹿島神宮にある要石かなめいしが地震をおさえているとの伝承から、鹿島神宮の祭神であるタケミカヅチが地震を防ぐ神とされるようになったが、『記紀』にはタケミカヅチと地震を関連づけるような記述はない。また、地主神系の神や陰陽道系の神とする説もある。[要出典]

三重県名張市には式内社名居ない神社があり、これが伊賀国における「なゐの神」を祀る神社であったとする説がある。現在は大己貴命を主祭神としている。

備考として、神名における「な」は「大地・地」を意味し、国造りをした「オオムチ(大国主の別名)」や「スクナヒコ」の「ナ」も地を意味する[1]。古代人は地震を「なゐふり」と呼んだ。

関連項目

外部リンク


  1. ^ 上田正昭その他 『三輪山の神々』 学生社 2003年 ISBN 4-311-20261-X pp.45 - 46.古代では、「な」は(広々として揺れる)も指したとする。


「ないの神」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ないの神のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ないの神のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのないの神 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS