墓域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 14:25 UTC 版)
ムラの東側、木柵に接して径40mほどの範囲に墓域が設定されている。墓は北東群と南東群に分かれ、とくに南東群に密集する。墓には土器棺墓25基、土坑墓51基がある。 土器棺墓には 壺形土器を棺とし蓋形土器で覆うもの 壺形土器棺を鉢形土器で覆うもの 壺形土器棺を甕形土器で覆うもの 壺形土器棺を扁平な自然石で蓋をするもの 2個の甕形土器の口を合わせるもの の5つのタイプがある。棺の直径および高さは30cm-50cmである。棺内からは人骨や副葬品などは出土していないが、子どもの墓と考えられている。 土坑墓は、成人の墓と考えられ、楕円形、長方形、隅丸長方形を呈するものがあり、楕円形のものが多数を占めるが不整形のものもある。規模は、長軸の長さが約1mから2mにおよび、1.5m未満のものが多い。人骨の出土はなかったが、224号土坑墓から凝灰岩製の小玉が、258号土坑墓から碧玉製の玉、凝灰岩製の管玉、玉髄製の勾玉が、227号土坑墓からはベンガラがそれぞれ出土している。
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