ファルシ
ファルス (料理)
(ファルシ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/12 00:13 UTC 版)
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ファルス(仏: farce[注釈 1])あるいはファルシ(仏: farci(e,s,es)[注釈 2])は、肉や魚、野菜などの中に別の食材を詰めた料理。
ファルスというと西洋料理と考えられることが多いが、西洋以外でも広く見られる料理法である。ピーマンなどの野菜の中に挽き肉などを詰めて焼いたファルスは、日本でも肉詰めピーマンやシイタケの肉詰めなどの詰め物料理としてポピュラーである。
語源
女性名詞としてのフランス語ファルス(farce)は、「詰める」を意味する動詞ファルシール(farcir)と同様に、ラテン語で「詰める」を意味する動詞 farcireを起源にすると考えられる[3][4]。
ファルシ(farci)は、動詞ファルシール(farcir)の過去分詞形であり、名詞の後について形容詞的に用いられ、「詰められた」を意味する修飾辞となるので、トマトに詰め物をした料理はトマト・ファルシ(tomate farcie)、タマネギの詰め物はオニョン・ファルシ(Oignons farcis)、レタスの肉詰めはレチュー・ファルシ(Laitues farcies)となり、日本ではファルシあるいはファルシィというカタカナ表記が和製仏語あるいはカタカナフランス語として西洋風の詰め物料理の呼称に用いられることがある[5][6]。
歴史
調理法としてのファルスは非常に古くから行われており、ジビエの内臓を取り出したあとに詰め物をするところから始まっている。古代ローマ時代の料理書『アピキウス』では、詰める対象として、鶏、ウサギ、豚、ヤマネなどが記載されている。また詰めものとしては、野菜、ハーブや香辛料、ナッツ類や麦など、あるいはミンチ状のレバーや脳、その他の臓物なども記載されている。
バリエーション
詰め物の器となる素材は、丸のままの肉や魚、中をくりぬいた野菜など、自然の形をしたものを用いることが多い。一方、中に詰めるものは、ペースト状あるいは細かく刻んだもの、麦や米、小さく切ったパンなどの粒状のものが多い。
野菜に詰め物をするファルス
器となる野菜はピーマンの他、トマトやナス、ズッキーニの果肉を刳り抜いたもの、ジャガイモを刳り抜いたもの、カボチャ、キャベツやブドウの葉を茹でたものの他、花ズッキーニも使われる。ラテンアメリカではロコトなど、ピーマン以外のトウガラシの仲間も詰め物の対象となる。ヘタの部分を薄く切って蓋にする形状が多く親しまれている。
トマトやナスなどを刳り貫く場合は、刳り貫いた部分を使ってソースを作ったり、副菜をもう一品作ることも出来る。
詰め物には挽き肉とタマネギ、パンなどの繋ぎや塩などの調味料の他、ハーブなどを混ぜて味付けが行われることもある。ヨーロッパなどでは、下ごしらえを済ませた挽き肉が売られていることもある。肉汁と野菜から出る汁が適度に混ざり、ハンバーグなどとは一味違った味が楽しめる。中東のドルマの詰め物は挽肉に米を混ぜるが、肉の代わりに豆を加えたドルマも作られる。テクス・メクス料理やメキシコ料理では、トウガラシのチーズ詰めも親しまれている。
肉に詰め物をするファルス
動物の内臓部分を取り出し、空洞に詰め物をすることもよく行われる。たとえばローストチキンを作る際、内臓を取り出した後の空洞に詰め物をする。詰めものとしては、キノコや玉ねぎ、ニンジンなどをムース状にしたものや、米、ニンニク、パン、ハーブなどが用いられる。朝鮮半島のサムゲタンは、若鶏の中にもち米やナツメ、朝鮮人参などを詰めて煮込んだ料理であり、ファルスの一種ともいえる。ソーセージやスコットランドのハギスは詰め物を動物の内臓に詰めたものであるため、これもファルスの一種ともいえる。日本では、石川県に鯛の唐蒸しと呼ばれる魚料理があり、これは鯛に卯の花を詰めた物である。
動物の中に他の動物を詰めることも昔から行われ、エンガストレイションと呼ばれる料理法として知られる[7]。
脚注
注釈
出典
- ↑ “farce” (フランス語). Office québécois de la langue française. 2026年8月12日閲覧。
- ↑ “Voyage dans le temps de la gastronomie française #1 – La gastronomie médiévale à travers de la farce” (フランス語). アンスティチュ・フランセ. 2026年8月12日閲覧。 “plats farcis, ou farces”
- ↑ “farce” (英語). Merriam-Webster. 2026年8月12日閲覧。
- ↑ “The Culinary Roots of 'Farce'” (英語). Word History. Merriam-Webster. 2026年8月12日閲覧。
- ↑ 田中徳三郎『フランス料理』 下、光生館、1955年、145,148頁。
- ↑ 江上トミ『私の料理』柴田書店、1956年、98,159頁。
- ↑ Ian Fortey (2026年1月2日). “The Medieval Layering Technique That We Still Use When Cooking Today” (英語). TastingTable. 2026年8月12日閲覧。
関連項目
外部リンク
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ファルシ(fal'Cie)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:40 UTC 版)
「ファイナルファンタジーXIII」の記事における「ファルシ(fal'Cie)」の解説
クリスタルを力の源とする超常の存在。世界を創造した神が作り出した、いわば「神の機械」であり、その姿は神が与えた使命と機能に沿って自ら姿を形成したもの。食糧生産や天候制御など各々の役割を拒むことなく行う。ファルシは各々に与えられた役割以外を行うことは不可能。コクーンの人々に様々な恩恵を与えている身近な存在であるが、その詳しい正体は不明である。コクーンには大小合わせておよそ800万ものファルシが存在し、政治に介入するファルシ=エデンや、エウリーデのファルシ=クジャタのようにその荘厳な姿から観光名所になっているものもある。
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