パターン・マッチとは? わかりやすく解説

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パターン‐マッチ【pattern match】

読み方:ぱたーんまっち

パターンマッチング


パターンマッチング

(パターン・マッチ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 15:37 UTC 版)

パターンマッチング: Pattern matching、パターン照合)とは、データを検索する場合に特定のパターンが出現するかどうか、またどこに出現するかを特定する手法のことである。

文字列のパターンマッチングには、固定されたパターンの検索ではKMP法BM法など各種の文字列探索アルゴリズムがある。また正規表現を利用する手法も多数提案されている。

いくつかの高水準プログラミング言語には、多分岐の一種で、場合分けと同時に構成要素の取り出しのできる言語機能があり、パターンマッチと呼ばれている。Haskellでの例を示す。

listSumCase lst =
  case lst of
    []       -> 0
    (x : xs) -> x + listSumCase xs

listSumPtn []       = 0
listSumPtn (x : xs) = x + listSumPtn xs

なお、この例の listSumCase は expression style、listSumPtn は declaration style である[1]

歴史

パターンマッチング構造を備えた初期のプログラミング言語には、COMIT (1957)、SNOBOL (1962)、Refal (1968)、ツリーベースのパターンマッチング、Prolog (1972)、 SASL (1976)、NPL (1977)、およびKRC (1981)がある。

多くのテキストエディタはさまざまな種類のパターンマッチングをサポートしている。QEDエディタは正規表現検索をサポートし、一部のバージョンのTECOでは、検索でOR演算子をサポートしている。

数式処理システムは通常、代数式のパターンマッチングをサポートしている。[2]

  1. ^ https://wiki.haskell.org/Declaration_vs._expression_style
  2. ^ Joel Moses, "Symbolic Integration", MIT Project MAC MAC-TR-47, December 1967

参考文献

  • 『Analytic Pattern Matching: From DNA to Twitter』 Philippe Jacquet・Wojciech Szpankowski、Cambridge University Press、2015年、ISBN 9780521876087

関連項目


パターンマッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 02:06 UTC 版)

Haskell」の記事における「パターンマッチ」の解説

Haskell では関数の引数様々な形受け取ることができる。 次は整数要素をもつリストの全要素合計返す関数 total である。 total :: [Int] -> Inttotal [] = 0total (x:xs) = x + total xs total関数本体の定義がふたつあるが、このうち引数実行時の値と適合する本体選択され呼び出される上の本体定義では、引数が空のリストであるときのみ適合し呼び出される。下の本体定義では、引数少なくもひとつ要素を持つとき適合し、x に先頭要素束縛されxs残りリスト束縛される。この例の場合パターン漏れはないが、もし適合するパターンが見つからない場合エラーになる。 複数返り値を扱うのもタプルなどを利用して極めて簡明に書くことができる。 (x, y) = (10, 20) このとき、定義される変数は x および y で、それぞれ x は 10 に、y は 20定義される

※この「パターンマッチ」の解説は、「Haskell」の解説の一部です。
「パターンマッチ」を含む「Haskell」の記事については、「Haskell」の概要を参照ください。

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