mixx (テレビ番組)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/11/30 14:23 UTC 版)
Mixx | |
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ジャンル | ローカル深夜番組 |
放送時間 | (30分) |
放送期間 | 2004年4月8日 - 2010年3月25日 |
放送国 | ![]() |
制作局 | 南日本放送(MBC) |
出演者 | 野口たくお はた真弥 よし俣とよしげ スマイリー園田 吉田智大 |
外部リンク | 公式サイト |
mixxは、南日本放送 (MBC) 制作の、様々なジャンルの情報を混ぜ合わせて伝える、鹿児島県ローカルの深夜番組。MBCテレビで2004年から2010年まで放映された。番組終了時の放送時間は毎週木曜日の24時20分から24時50分(日本標準時。再放送は土曜日の25時43分から)。ハイビジョン放送。
目次 |
概要
2004年4月8日に放送を開始し、2010年3月25日に終了。番組形式の基本は新着の音楽プロモーションビデオと、番組の目玉となる担当ディレクターの思いつきのハプニング性を重視した低予算な企画物(そのためMBCタレント・局アナ・AD・社員の知り合いの有名人までボランティアで駆り出す始末)。PVにおいては一部アーティストはコメント入り。コメント内容は鹿児島讀賣テレビ (KYT) のAMPと重なることが多い。
土曜深夜の再放送以外にも2006年4月より1年間、原則月一で人気企画の総集編「Re:mixx」(リミックス。1時間版)が放送されていた。
企画紹介
企画物に必ず登場するいじわるな影の声の担当ディレクターやテロップ、撮影スタイルは明らかに水曜どうでしょう(北海道テレビ放送)を意識しているといえる[1]。また、並行企画として注目アーティストインタビューなども織り込まれ、情報が枯渇気味の鹿児島にあって発信源として活用できるようになっている。
グルメ企画は番組開始当初はどーんと鹿児島(同局水曜20時)の焼き直しのようなものが目立ったが、最近は次第にグルメ、カルチャー、遊びを絡めた若者が使える独自なスタイルで編み出しつつある。
2004年10月7日から2005年3月31日まで鹿児島放送 (KKB) が裏番組で水曜どうでしょうClassic(水曜どうでしょうの再放送番組)を放送していた関係で、当期間中の旅企画の一部タイトル末尾は「トリップ」となっている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
年末スペシャル
毎年年末に放送枠を拡大して放送される。2008年のみ金曜日に放送。再放送が12月31日(2009年のみ通常の再放送枠)に実施される。
- 対×決 ジャンケントリップ!!(2004年12月30日・90分の年末スペシャル番組)
- 肥薩線・肥薩おれんじ鉄道を双六に見立て新八代駅スタート・鹿児島中央駅をゴールとする。ジャンケンで勝ったら上がり負ければ下がりというシンプルなルール。見所は勝ち逃げの予定で最初は余裕しゃくしゃくのはた真弥の変わりゆく様。最初は順調そのものだったがその後負け続けドツボに、次第に憔悴しきっていく。この展開には同行スタッフも当初の想定外だったようだ。放送終了後の反響が凄くこの企画が以後の番組スタイルに多大な影響を及ぼすことになる。
- NTT西日本のお天気カメラに映り込もう!!!!(2005年12月末・1時間の年末スペシャル番組)
- MBCアナウンサー田辺令吉とMBCタレント早稲田裕美子による対決。ルールは自分でサイコロを回して目が出たところのお天気カメラにMIXXのフリップを持って映りこみ、それをNTT西日本のフレッツ光のHP上で判定人のはたしんやが確認出来たら1ポイントクリアのルール。
- 問題のお天気カメラの設置場所は、全て鹿児島県以外の県庁所在地で、遠くは広島市や松山市まであり目の出方が悪いと極端な長距離を移動する羽目に。移動手段は徒歩を除くと鉄道、高速バス、ホーバークラフト、タクシーなどしか認められないので、時刻表が愛読書である鉄道マニアの田辺には断然有利とされた。
- 県道足し算777(2006年12月28日・1時間の年末スペシャル番組)
- 鹿児島県内の県道の路線番号を足して777になればゴールとなるルール(鹿児島県の県道一覧も参照)。一例として産業道路(鹿児島県道217号郡元鹿児島港線)と電車通り(鹿児島県道21号鹿児島中央停車場線)を足せば238となる。
- この年にMBC新人アナウンサーであった末永安佳梨と竹内梢にまったりとした同期同志の初対決。2人のパートナー兼運転手役にミュージシャンの宮井紀行と芸人兼社長の松元氏が登場する。判定人のはたしんや(MBCタレント)がMBC第一スタジオ(MBCニューズナウ・MBCニュースで使用)の特設セット(コタツ部屋)におり、携帯電話で連絡を受けて正誤判定する。
- 当初は県内の地理に疎いパートナー同士の為に難航する予想であったが、企画開始すぐに目標達成となったため急遽思いつきでルール変更が複数回なされ、最終的には「県道足し算1111」となった。またはたは幾度と各チームに対して指示を出し、ゴールを先延ばしした。大村絵美元アナもこたつ部屋の横でお昼のMBCニュースを読んだり、判定人とじゃれあったりしている姿がスパイスとして映し出されている。
- 第一スタジオのセットが2006年12月以降のものであることや、はたがワンセグでよしもと新喜劇を視聴していたことから2006年12月の土曜日に収録したことがわかる。
- 番外編で「罰ゲーム:県道足し算11111」が末永アナと自称罰ゲームの女王こと早稲田裕美子のペアーで2007年3月に実施された。
- 地名オセロ(2007年12月27日・1時間の年末スペシャル番組)
- この年にMBC新人アナウンサーであった古山かおりと2年連続で意地悪かつ気分屋な迷判定人としておいしい思いをしたMBCタレントはたしんやによる対決。ルールの概略であるが、オセロゲームの盤に見立てたボードのマスに其々ひらがな一文字が五十音順に並べられており(中にはジョークで「よ:よし俣とよしげ」といったマスも)、自分で選んだ場所へ車で向かい現地を証明する写真を撮る(例:「て:天文館」の場合は天文館で撮影する)ことでオセロの玉を置くことができる。
- オセロゲームの要領で要領よく置けば一瞬にして自分の取り分に出来るが何も策がないと骨折り損になるというオセロを超えたドキュメンタリー。見所は古山アナの涙、普段は暢気でおっとりしているように見えるが実は相当な負けず嫌いのよう、対照的にポーカーフェイスを装うはたしんやは、必死で勝ちに行こうするがあることが原因で空回りする。
- 偉人オセロ(2008年12月26日・1時間半の年末スペシャル番組)
- MBCアナウンサーの古山かおりとMBCタレントのはたしんやによる対決だが古山アナの助っ人として吉田智大アナが参戦。ゲームは2007年に引続きオセロゲーム方式で勝負を決めるが、今度はマスに歴史上の偉人の名前が五十音順に並べられており、現地を証明する写真を撮る(例:「こ:小松帯刀」の場合は宝山ホール前の小松銅像前で撮影する)ことでコマを置くことができる。ポイント制覇しながら地元ゆかりの歴史の名跡を訪ねて偉人にまつわるエピソードを知ることが出来るのだが、中には「え:MBCにある銅像」(→MBC創始者の畠中季隆)」といったマスもある。
- 対決のみどころは助っ人で参戦した吉田智大アナの動向。まさに相手の先を読む切れ者の策士ぶりを遺憾なく発揮、実は難しい数学の問題をスラスラ解くのが今でも大の得意で大学時代はバイト先で人気塾講師として評判を取った彼は常に相手の裏をかくのが大の得意。相手が調子に乗って連チャンでポイント制覇もアッサリ逆転、はたしんやも負けじと相手の出方を予想して食下がり、勝負の行方は最後の一瞬までわからなかった。
- お互いに携帯のCメールで相手の動向を確認しながら勝負を進めるのだが、終盤に緊迫すると相手から着信を拒否し姿を撒くなど熾烈な駆け引きが繰り返されハラハラドキドキの終始張り詰めた勝負であった。なおBGMには、番組でおなじみのトランス に加えて2008年度に大旋風を巻き起こした篤姫のBGMも小気味よいスパイスとして色を添えている。
- 戦国!!お城DEオセロ (2009年12月24日・1時間半の年末スペシャル番組)
- 中世から戦国時代までの群雄割拠の時代「カゴシマに700か所以上もお城があった」、2009年はNHK大河ドラマ「天地人」影響か戦国ブーム、歴女ブームが静かに盛り上がったがその中の49か所の城跡を厳選(北薩・大隅方面は「あまりにも多すぎる」として除外)、例年どおり7×7のオセロ盤にプロット、ルールは相手より先に山城跡の説明板を写真撮影すれば「攻略」とした。
- オセロ玉の打ち方次第では、瞬時に天国と地獄、一発逆転もあればあっという間の大惨敗ありえる。加えて2009年の特別ルールは宴会芸で使うような恥ずかしいコスプレ着用で勝負すること。入社二年目の実家は県下有数のセレブのお嬢様である清川真衣アナ+初回からSPは皆勤出演のはたしんやコンビはおもちゃ屋で購入したハデハデの時代劇風「姫」+「爺」というキャラ設定、新人で香川県出身の 岩﨑弘志アナ+よし俣とよしげコンビは、予算の都合で岩崎アナはたまたま倉庫にあったアムロ・レイの戦闘服を着用、若殿の派手な装束をしたよし俣との時空を超えた設定に困惑しつつも勝負に向かっていくのであった。
- 鹿児島城(鶴丸城)からスタートした国盗り合戦は、移動時間込みでわずか15時間以内で決着をつけなくてならない、昨年の銅像や記念碑以上に込み入った立地が多い山城跡を捜し当てるのは相当に過酷なもので、終盤には一発逆転を狙うために無理して悪路を自動車で遠距離移動することも多かった。そのためアナウンサー陣は次第にカメラが回っていることを忘れ醜態をさらすことに、移動中に疲労からか助手席で派手に爆睡した人もいれば、車酔いが酷くグロッキー状態で静養を余儀なくされた人もいてかなりヘビーなものとなった。なお例年通りに同行ディレクターが過酷な駄目出しをする場面もあり、それに加え深夜まで及ぶ熾烈な駆け引きで筋書きのない怒涛の勝負となった。
その他の企画
2005-2007年
- 韓国・ソウル ルーレットリップ(2005年3月16日 - 4月7日)
- ズバッと!鹿児島の取材で訪韓したMBCアナウンサー松木圭介と当時、新人アナウンサーだった大村絵美(元TBSニュースバードのキャスター)は、現地へ到着すると切通ディレクターからキーワードがマスに書かれたボード(この後、この手法は恒例となる)と人生ゲームのルーレットが渡された。それぞれソウル滞在中に指令された目的をいち早く全部クリア出来た方が勝ちというルール。勝負を急ぐ松木アナとマイペースに観光気分で自分の楽しみを満悦する大村アナ。
- 早稲田裕美子の顔ハメボード巡りの旅(2005年)
- 観光地などある歴史上の偉人などが描かれたボードで記念撮影するのが趣味の彼女に番組ディレクターは、何も言わずに「鹿児島空港発 - 新千歳空港行」の航空チケットと指令の入った茶封筒を渡した。指令の内容とは、期限内に目的を達成できなれば、終了後に毎度恒例の罰ゲームという過酷な内容だったが案外楽しそうにこなしていく。
- 美坂理恵アナvs女性AD対決(足湯巡り:2006年3月・滝巡り:2006年6月8日・15日、飲温泉巡り:2006年12月)
- 早朝のラジオ生ワイド(2006年当時)終了後に切通ディレクターの来訪を受けた美坂アナ、何も聞かされずに駐車場まで連れて行かれるとそこにはあまり面識のない新人の女性ADが、女の意地と執念で一歩も譲らない伝説のガチンコ対決の幕は、こうして落とされたのであった。なおこの企画以降、年末スペシャルも含めて鹿児島県内の各スポットを巡り駆け回る対決パターンが定番化した。
- 田辺師匠(田辺令吉)のアイドル革命(不定期企画で継続中)
- 「鹿児島市営バスのバス停巡り対決?」(2007年6月)
- MBCタレントスマイリー園田と早稲田裕美子が渡されたボードのマスにある市営バスのバス停を先にクリアした方が勝ちというルール。バス停にたどり着く方法に市電や徒歩を使ってもOK。ただ登場するバス停の中には乗り場が分かりにくい場所にあるものや1日の便数が極端に少ないものが有ったりとなかなか意地悪なもので二人は憔悴するほどに悪戦苦闘することとなった。
- 「鹿児島県内のご当地ソフトクリーム巡り対決」(2007年9月)
- 美坂理恵アナが局内で見つからなかったので暇を持て余していたという吉田智大アナが確保され、足湯、飲湯対決で火花を散らした女性ADとの初対決となった。この企画以前は地味で大人し過ぎるとの烙印を押されていた吉田アナの真の姿は勝負が進むにつれ露呈されることとなる。この対決終了後に彼はソフトクリームの食べ過ぎのため入院する羽目に。
2008年
このうち「南薩ミステリー現象」「出撃!アカリ・レイ」は同年12月30・31日の午前中に再放送された。
- 吉俣兄弟の鹿児島限定スィーツ「工場グルメ」(2008年3月6日) - よし俣とよしげの兄である吉俣良の「食品工場で出来立てを製造ラインからその場で抜き取ってつまみ食い出来ないのか?」何気ない一言から始まった究極のプレミアムグルメ企画。兄の年少から思い出の鹿児島限定スィーツ(と言っても安い菓子なのだが)を念願かなって工場食いに実現。まるで工場見学の小学生のような素の吉俣兄弟であった。なおBGMには、作者(吉俣良)の承諾を得て全編に亘りNHK大河ドラマ篤姫 の劇中挿入音楽がおしげもなく使われている。
- 南薩ミステリー現象 第4弾!山に「山」…巨大文字の謎を解明!(2008年4月17日) - MBCのホームページにある「デジタルフォトギャラリー」に一般視聴者から2月に衝撃的な写真が掲載された…。指宿市山川町の鷲尾岳に巨大な「山」という文字が出現。大昔の水曜スペシャルのミステリー企画のような怪しげな調査を何でも請負人はたしんやが現場へ急行、何のアテもなく聞き込み調査した。
- 出撃!アカリ・レイ(前編2008年4月24日、後編5月1日) - 素は超天然で局内では有名な末永安佳梨アナを熊本県荒尾市のグリーンランドのアトラクション紹介のロケとの名目で連れ出した切通ディレクターは実はコテコテの『ガンダム』世代。現地に到着するなりガンダム芸人・若井おさむの『ガンダム名言集』[2]を手渡し主人公の少年アムロ・レイのコスチュームに着替え、計10機種の全てのジェットコースターに乗るように指示。1機種ごとに「行きまあす!」「こ、こいつ、動くぞ!」と「名言」を発するように指示した。
- ヒッチハイクして一日でどこまで行ける?(2008年5月) - 「電波少年やバックパッカーの外国人のように華麗に無賃でしかも一日で鹿児島市内中心部からどこまで行くことが出来るのか?」企画の意図はこれのみだが、そこははたしんや、最初の一台をヒッチハイクするのは相当苦労したが、その後結局、福岡市中央区長浜まで辿り着くことが出来た。はたは続編をやる気であるが未だ実現していない。
- 特集「検証!?ツンデレグッズで萌え」(2008年6月5日・12日)-当初は単にちまたで流行し始めたツンデレグッズを紹介する特集企画であった。ところが吉田智大アナがツンデレカルタ大会に対して異様なほどの暑苦しい勝負の執念を見せ予想外の展開となった。そのため番組終了後に反響が大きく半年後の翌2009年2月に続編が放送される事態となった。地味ながら今後もシリーズ化される雰囲気がある。
ターゲットにされやすい出演者
オープニングアニメ・ロゴマーク
オープニングアニメや番組ロゴは鹿児島を拠点に活動する『GADGET graphique』が制作している。
オープニングアニメ
初代は2004年の番組開始時から使用。2006年12月の地上デジタル放送開始後は、左右に白枠を付加することで対処していた。2008年4月17日放送分からハイビジョンに対応した2代目オープニングが使用されるようになった。
ロゴマーク
ロゴマークはレコードを模しており、「MBC TV 001」や「BPM 1107」といったMBCの送信所(親局)の周波数・チャンネル(前者はテレビ放送のリモコンキーID、後者はMBCラジオの周波数)や番組ウェブサイトのURIなどが記されている。
放送時間
本放送(いずれも木曜日)。2008年の年末スペシャルのみ金曜日(12月26日)に放送された。
- 番組開始時 - 24時55分開始
- 2005年4月以降 - 25時開始
- 2007年10月11日以降 - 24時25分開始(sakusakuと入れ替え)
- 2009年4月2日以降 - 24時20分開始
脚注
- ^ 番組の切通ディレクターと「どうでしょう」の藤村忠寿ディレクターは2004年に福岡で開催されたローカル番組を考えるセミナーでパネリストとして対談している。
- ^ ISBN 978-4-575-30005-5
外部リンク
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