フィー・シンプル
読み方: ふぃー しんぷる
【英】: fee simple
【英】: fee simple
英米のコモン・ローにおける不動産保有の態様を示す用語。元来は英国の封建時代に国王から与えられた封土で、保有者が無遺言で死亡した場合でもその相続人が相続できる不動産権であり、近代のコモン・ローでは、「無差別で保持でき、したがって自由に譲渡できる不動産権」を意味する。米国およびカナダでは今日でもコモン・ローによって土地保有者はその地下の石油・ガスなどの埋蔵鉱物に対する権益を保有し、この埋蔵鉱物に対する権益を地表の所有権から切り離して譲渡することもできる。この埋蔵鉱物に対する権益が鉱物所有権(mineral fee)であるとしている州はテキサス州を含む 2、3 の州で、この権益の譲渡が絶対的かつ特定的な譲渡である場合は、被譲渡人に移った権益は地表の fee simple に相当する無期の排他的権利であるとされるが、石油・ガスのリース契約の場合は、確定期限付きで、その期限内に商業生産が始まった場合も生産が続く限りという条件が付される。その他の大部分の州では地下の石油・ガス資源に対する土地所有者の権益は所有権ではなく、資源を採掘して取得する権利であり、石油・ガスのリースによりリース権者が取得する権益は所有権(fee)とは認めず、他人の土地に関する無体財産権としている。 |
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