EVAP
クルマから放出される燃料蒸発ガス(エバポ)をいう。エバポ試験では、クルマの走行中や走行後に密閉した部屋(SHED)で一定時間内に放出されるエバポ量が測定される。エバポの発生には、走行中のランニングロス、運転直後のホットソークロスおよびDBLがあり、アメリカではこれらの3つの状態でのエバポ量が規定されている。
参照 DBL、EEC、EVA-Ⅱ、エバポ排出ガス基準エバポレーティブエミッション
自動車からの炭化水素蒸気の放出物。燃料タンクからの燃料蒸発がおもであるが、吸気マニホールド内面に付着した燃料が蒸発するものも含まれる。炭化水素と窒素酸化物が太陽の紫外線のエネルギーで反応して過酸化物を生成し、光化学スモッグの原因になる。そのため燃料蒸発放出量は法規により定められている。その抑制には活性炭を充填したキャニスター内に1次吸着させる方式が用いられている。
参照 燃料蒸発ガス排出抑制装置、EVAP蒸発放出物
燃料タンクや吸気マニホールドから蒸発する燃料の蒸気。電子制御式燃料噴射装置の普及とともに、吸気マニホールドからの燃料蒸発はほとんどなくなり、燃料タンクから発生する燃料蒸発のみとなった。排出ガスとしてはテールパイプからの排気、燃料タンクからの燃料蒸気、ブローバイがあるが、現在ではブローバイの放出は禁じられている。したがって、炭化水素の発生源のひとつとして燃料タンクがあげられる。その放出量の低減には、活性炭を充填したキャニスター方式が主流である。
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