コンピューター‐ワーム【computer worm】
読み方:こんぴゅーたーわーむ
⇒ワーム2
ワーム
【英】worm, Internet worm, computer worm
ワームとは、コンピューターシステムに悪害を与えるプログラム(マルウェア)のうち、インターネットを通じて伝搬し、独立して自己増殖する機能を備えたプログラムの総称である。
ワームとコンピュータウィルスとの違いとしては、コンピュータウィルスが他のプログラムに依存(寄生・感染)し、自身のコピーを複製させて感染活動を行うのに対して、ワームは他のプログラムに依存せずそれ自体で動作し、自己複製を行う、という点が挙げられる。ただし、両者を厳密には区別せず、コンピュータに侵入して被害をもたらすプログラムの総称として「コンピュータウィルス」と呼んでいる例も少なくない。最近では、コンピュータウィルスやワームの総称として「マルウェア」の語を用いらる場合が多くなりつつある。
ワームを含むマルウェアのうち、無害のアプリケーションソフトを装ってユーザーにダウンロードさせる方式をとるマルウェアは、特に「トロイの木馬」と呼ばれる。トロイの木馬として侵入した後、自己増殖を行うマルウェアは、トロイの木馬型のワームに区分される。
ワームの原義は「虫」(うねるタイプの虫)を意味する英単語である。なお、記録媒体(記録メディア)について「ワームメディア」(WORMメディア)という語が用いられることもあるが、この「ワーム」は「Write Once Read Many」の頭字語である。
ウィルス・ワーム: | W32/Sober@MM!M681 W32.Sober WannaCry ワーム Zotob ZeroAccess |
オンライン詐欺: | アンケート詐欺 |
ワーム (コンピュータ)
(computer worm から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/12 03:29 UTC 版)
ワーム(英:Worm)とは、独立したプログラムであり、自身を複製して他のシステムに拡散する性質を持ったマルウェアである。宿主となるファイルを必要としない点で、狭義のコンピュータウイルスとは区別される。しかし、ネットワークを介して他のコンピュータに伝染していく点では共通しており、同一視されることもある。
- ^ 山田剛良 (2006年3月8日). “ワームはコンピュータ・ウイルスの仲間?”. 日経BP. 2011年9月1日閲覧。
- ^ “Insider's Computer Dictionary [コンピュータ・ワーム - @IT]”. ITmedia (2002年9月10日). 2011年9月1日閲覧。
- ^ 新井悠 (2001年9月10日). “インターネット・ワームの原点「Morris Worm」の脅威”. 日経BP. 2011年9月1日閲覧。
- 1 ワーム (コンピュータ)とは
- 2 ワーム (コンピュータ)の概要
- 3 ほかのマルウェアとの区別
- 4 脚注
- computer wormのページへのリンク