セルフアライニングトルク
タイヤが横滑りをしているときに発生するモーメントのうち、鉛直軸まわりのモーメントをいう。SATと略称する。SATは、コーナリングフォースの着力点がタイヤ中心の真下より後方にあり、これがモーメントアーム(ニューマチックトレール)となって横滑り角を解消し、直進状態にもどろうとする方向に働く。スリップ角に対して直線的に増加するが、比較的小さい角度(4~5度程度)でピークに達し、以後、急減する。これは横滑り角の増加に対してニューマチックトレールが急減するためである。また、旋回中にドリフトオーバーすると、保舵力がなくなるように感じるのはこの特性による。SATの横滑り角に対する立ち上がり勾配は、セルフアライニングトルクスティフネスという。
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