Windows_Azure_AppFabricとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Windows_Azure_AppFabricの意味・解説 

Windows Azure AppFabric

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 02:35 UTC 版)

Windows Azure AppFabric
開発元 マイクロソフト
種別 クラウドコンピューティング/PaaS
公式サイト http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/appfabric/
テンプレートを表示

Windows Azure AppFabric(ウィンドウズ・アジュール・アップファブリック)は、マイクロソフトクラウド プラットフォームにおけるミドルウェアサービス群である。

2009年の Professional Developer Conference で発表され[1]、評価期間を経て、2010年4月9日に商用サービスを開始した。

なお、2012年5月にWindows Azureのサービス名の変更・統廃合が行われ、現在はWindows Azure AppFabricの名称は使われていない。

概要

Windows Azure AppFabric(以前の名称は、.NET Services)はマイクロソフトのデータセンターにある、クラウド上のミドルウェアサービス群である。 Windows Azure AppFabricはクラウドオンプレミスを問わずアプリケーション間の連携を行う各種サービスが提供されており、利用者は目的に応じて必要な機能を有効化し利用することができる。 アプリケーション間連携等には標準的な仕様に基づき実装されており、RESTSOAPAtom/AtomPubといったオープンプロトコルや標準プロトコルが利用できる。またサービスの利用にあたっては.NETJavaRuby等のプログラミング言語や実行環境に依存しない。

商用サービスは2010年4月9日より開始された。

Windows Azure AppFabricの機能

Windows Azure AppFabricには大きく以下のサービスが提供されている。

Service Bus

Service Busは様々なメッセージングパターンを使用してセキュリティを確保したままアプリケーション間通信を行うサービスを提供する。Service Busを使用することでファイアウォール等により外部からの接続が制限されているオンプレミス環境下のアプリケーションと双方向の通信をService Bus経由で行うことができる。 主にアプリケーション間のリレー接続や双方向メッセージング等を実現する為に利用される。

Access Control

Access Controlはクレームベースのセキュリティモデルとアクセスコントロールを実現するためのクレームベースのアイデンティティモデルを提供する。 2011年4月8日に大幅に機能がアップデートされ、[OAuth] 2.0 (Draft13) 対応など多くの拡張がなされた。

Caching

Cachingは分散型インメモリキャッシュをサービスとして提供する。アプリケーションの出力キャッシュやセッションデータ等、様々なデータを格納することができる。一般的な用途としては、アプリケーションのパフォーマンスやスケーラビリティの向上を目的として利用される。 またCachingのベースとなるテクノロジは、Windows Server AppFabricの分散型インメモリキャッシュ(コードネーム:"Velocity")となっており一部APIに制限があるものの同様に扱うことができる。 Cachingは2011年4月28日に正式リリースされた。

Windows Azure AppFabric Labs

Windows Azure AppFabric Labsは開発段階の多数の機能について、開発者やコミュニティからフィードバックを受け取ることを目的としたクラウド上の開発環境である。 正式リリースされた商用のWindows Azure AppFabricとは異なり、Windows Azure AppFabric Labsは無償となっている。またSLA(サービス水準合意)は適用されない。

Windows Server AppFabric

Windows Server AppFabricはWindows Azure AppFabricにある一部機能のベースとなっているオンプレミス型のミドルウェアサービス群である。 Windows Server AppFabricでは分散型インメモリキャッシング(コードネーム:"Velocity")、Windows Workflow FoundationWindows Communication Foundation(WCF)を使用したサービスの分散配置や永続性を伴うワークフロー(コードネーム:"Dublin")を利用することができる。

出典

  1. ^ クラウド サービス構想の実現に向け、Windows(R) Azure(TM)プラットフォームの提供を開始”. マイクロソフト (2009年11月18日). 2009年11月18日閲覧。

関連項目

外部リンク


「Windows Azure AppFabric」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Windows_Azure_AppFabric」の関連用語

Windows_Azure_AppFabricのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Windows_Azure_AppFabricのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWindows Azure AppFabric (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS