who (UNIX)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 10:24 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動who(フー)コマンドは、現在コンピュータにログインしているユーザの一覧を表示する標準UNIXコマンドである。
whoと関連するものにwコマンドがある。これはwhoと同じ情報を表示し、さらに追加の情報も出力する。
仕様
Single UNIX Specification (SUS)では、whoはアクセスできるユーザ情報をリストすべきとされており、内容は実装依存である。X/Open System Interfaces(XSI) 拡張においては、さらにユーザ名、端末、ログイン時刻、プロセスID、端末上で最後に活動してからの経過時間のデータについて述べている。加えて、ユーザ情報の取得に使うデータベースを、オプション引数で別なものに変更できる(例えば/var/run/wtmpなど)。
whoコマンドは引数「am i」か「am I」を付けて起動することもできる(すなわち「who am i」か「who am I」)。これは現在の端末に関する情報だけを表示する(後述の-mオプションも参照)。
使用方法
SUSでは-m、-T、-uオプションだけが定義されており、他のオプションはXSI拡張に記載されている。
- -a, ユーザ情報データベースを-b、-d、-l、-p、-r、-t、-T、-uオプションを用いて処理する。
- -b, システムが最後にリブートされた時刻を表示する。
- -d, ゾンビプロセスとその情報を表示する。
- -H, 行ヘッダを表示する。
- -l, ユーザがログインに使える端末を表示する。
- -m, 現在の端末についての情報だけを表示する。
- -p, アクティブなプロセスを表示する。
- -q, クイックフォーマット。ログインしているユーザの名前と数だけを表示し、他のオプションは無効にする。usersコマンドと等価である。
- -r, initプロセスのランレベルを表示する。
- -s, (デフォルト)名前、端末、詳細時刻だけを表示する。
- -t, システムクロックが最後に変更された時刻を表示する。
- -T, 各端末の詳細を標準フォーマットで表示する(「例」の節を参照)。
- -u, アイドル時間を表示する。XSIではログインしているユーザと端末が現在使われているかどうかを表示する。
他のUNIXやUnix系オペレーティングシステムでは、規格にないオプションを持っている事がある。GNUのwhoは-uと同様に振舞う-iオプションを持ち、-wオプションでユーザがメッセージ(writeによる)を受け付けるかを表示する(SUSでは-Tオプション)。また、GNUのwhoとBSDのwhoではいくつかのオプションが省かれている(-a、-b、-dなど)。GNUのwhoでは、-lオプションをホスト名を出力する際にDNS検索を行うかのスイッチに使っている。
出力
SUSでは出力フォーマットは実装依存とされている。XSI拡張ではフォーマットについても記載されているが完全ではなく、区切り文字とフィールドの長さが明確に決められていない。そのため、whoの出力フォーマットは各Unixの実装でかなり異なっている。
関連項目
外部リンク
- who(1) whoコマンドのmanページ
- who(1) man page(SunOS リファレンスマニュアル)
- who(1) man page(HP-UX リファレンス)
- who -- (英語)Single Unix Specificationのwhoのページ
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「who (UNIX)」の例文・使い方・用例・文例
- 疑問代名詞 《what?, who?, which? など》.
- しまいに来た人(を―the man who came last―と言わずして次の如くに言う)
- 『who visits frequently(その人はしばしば訪れる)』は、『John, who visits frequently, is ill(しばしば訪れるジョンは病気である)』の文の関係節である
- 独立節を導く(`since'、`that'、`who'のような)接続詞
- ある先行詞を指す関係詞節を導く(『that』『which』『who』のような)代名詞
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