VMware Horizonとは? わかりやすく解説

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VMware Horizon

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/15 01:30 UTC 版)

VMware Horizon
開発元 VMware
(2024年7月以降はOmnissa)
最新版
Omnissa Horizon 8 2606 / 2026年8月24日[1]
種別 デスクトップ仮想化、アプリケーション配信
公式サイト www.omnissa.com/products/horizon-8/
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VMware Horizonは、VMwareが開発したデスクトップ仮想化とアプリケーション配信のソフトウェアである。デスクトップとアプリケーションをデータセンターやクラウド側で動かし、利用者の端末には画面転送プロトコルで画面を届ける[2]。IT Leadersは、VDI(デスクトップ仮想化基盤)のミドルウェアと紹介している[3]。2024年7月以降は、VMwareのデスクトップ仮想化事業を切り出して設立されたOmnissa(オムニッサ)がOmnissa Horizonの名称で提供している[3]

2026年9月時点の最新版は、2026年8月24日提供開始の「Omnissa Horizon 8 2606」である[1]

概要

Horizon 8は、仮想化またはホスト型のデスクトップとアプリケーションを管理・配信し、仮想デスクトップ、サーバー上で動くアプリケーション、物理パソコンなどへの接続を仲介する[4]。接続は「Connection Server」が仲介し、Active Directoryで利用者を認証して権限のある資源へ振り向ける。社外からは仮想アプライアンス「Unified Access Gateway」を経由する[4]

画面転送プロトコルは「Blast Extreme」や「PCoIP」などに対応する。複製機能「Instant Clone」は、起動済みの親イメージとディスクとメモリを共有し、平均1秒に1台の速さで仮想マシンを用意する[2]。1つの「ポッド」で最大2万、複数のポッドを連携させる「Cloud Pod Architecture」で最大25万のセッションを扱える[4]

TechTargetジャパンの解説(2014年)によると、デスクトップ環境がサーバー上に置かれるため利用者は時間や場所、端末を問わず会社のデスクトップに接続でき、データがサーバー側に集約されるため管理者は集中管理できる[5]

歴史

最初の製品名は「VMware VDM」で、2008年に「VMware View」に改名された[6]。2014年4月の「VMware Horizon 6」では、それまでの「VMware Horizon View」がその一部となり[5]、アプリケーション仮想化と仮想デスクトップが1つの製品に統合された[7]。製品名は「VMware Horizon」となった[6]。2016年2月発表の「Horizon 7」では、稼働中の親仮想マシンから分岐させて仮想デスクトップを瞬時に起動する機能と、画面転送プロトコル「Blast Extreme」の導入が発表された[8]。2020年8月11日には「Horizon 8」の最初の版「2006」が提供された[1]。VMwareは、Horizon 8ではInstant Cloneがリンククローンの機能の大半を引き継ぎ、View Composerのサーバーとデータベースが不要になったと説明した[9]

ブロードコムによるVMware買収の後、2024年にブロードコムはVMwareのエンドユーザーコンピューティング(EUC)部門を投資会社KKRに売却し、同部門はOmnissaのブランドで事業を続けることになった[6]。Omnissaの発表によれば、KKRによる買収完了に伴い2024年7月1日に独立企業として発足し、年間経常収益は15億ドル、顧客数は26,000、従業員数は4,000人であった[10]

提供形態とライセンス

Horizon 8は自社のvSphere環境に導入するほか、VMware Cloud on AWSなどパブリッククラウド上のVMware環境にも導入できる[9]。導入にはvSphere 7.0以降が必要である[11]。Omnissa Japanの2025年4月の説明では、ライセンスはサブスクリプション型または契約期間型で、同時接続数または指名ユーザー単位で利用できる[3]

関連製品と競合

Omnissaの中核製品は、Horizonとクライアント管理ソフトウェア「Omnissa Workspace ONE」である[3]。米ZDNetは2014年のHorizon 6発表時、VMwareがアプリケーション管理を加えて競合のCitrixに直接対抗する計画だと報じた[7]

関連項目

脚注

  1. 1 2 3 Omnissa Product Lifecycle Matrix (英語). Omnissa Docs. Omnissa. 2026年9月8日閲覧。
  2. 1 2 Horizon 8 Frequently Asked Questions (FAQs) (英語). Omnissa Tech Zone. Omnissa. 2026年9月8日閲覧。
  3. 1 2 3 4 日川佳三 (2025年4月7日). VMwareデスクトップ仮想化製品を継承したOmnissa、AIを活用した運用支援などを計画”. IT Leaders. インプレス. 2026年9月8日閲覧。
  4. 1 2 3 Horizon 8 architecture (英語). Omnissa Tech Zone. Omnissa. 2026年9月8日閲覧。
  5. 1 2 川本政文 (2014年5月19日). VDA不要のServer-VDIも、進化した「VMware Horizon 6」先行レビュー”. TechTargetジャパン. アイティメディア. 2026年9月8日閲覧。
  6. 1 2 3 Rob Bastiaansen (2025年6月23日). VMwareから独立した「Omnissa」 VDIを担う企業のルーツとは”. TechTargetジャパン. アイティメディア. 2026年9月8日閲覧。
  7. 1 2 Larry Dignan (2014年4月9日). VMware's Horizon 6 launches, targets Citrix (英語). ZDNet. 2026年9月8日閲覧。
  8. 三木泉 (2016年2月12日). ヴイエムウェア、クライアント関連製品群を一挙に発表、モバイル対応を進化”. @IT. アイティメディア. 2026年9月8日閲覧。
  9. 1 2 The Evolution of VMware Horizon for Hybrid and Multi-Cloud Deployments of Virtual Desktops and Applications (英語). VMware End-User Computing Blog. VMware (2020年8月11日). 2020年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年9月8日閲覧。
  10. Omnissa is now an independent software company and digital workspace leader with the closing of acquisition by KKR (英語). Omnissa (2024年7月1日). 2026年9月8日閲覧。
  11. Omnissa Horizon 8 Release Notes (2606) (英語). Omnissa Docs. Omnissa. 2026年9月8日閲覧。



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