VMware ThinAppとは? わかりやすく解説

VMware ThinApp

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/03 08:34 UTC 版)

VMware ThinApp
作者 VMware
開発元 VMware
最新版
4.6.1 Build 361923[1] / 2011年2月24日 (11年前) (2011-02-24)
対応OS Windows
サイズ ~7 MB
サポート状況 Active
種別 アプリケーション仮想化ポータブルアプリケーション
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト www.vmware.com/products/thinapp
テンプレートを表示

VMware ThinApp は、VMware が販売するアプリケーション仮想化及びポータブルアプリケーション化を行うソフトウェアスイートである。旧称 Thinstall

歴史

ThinApp (旧称 Thinstall で知られる) は Jitit Inc. が開発していたが、2008年1月15日[2]に VMware によって買収された。その後コードネーム「VMware Project North Star」としてベータ版が発表された[3]。同年6月10日、VMware は製品名を VMware ThinApp と決定した[4]。Thinstall の体験版は当初、企業にのみ提供された[5]が、現在では個人でも利用可能である[6]

技術

VMware ThinApp はアプリケーション仮想化ソリューションである[7]。ThinApp はリソースや環境変数、ファイル及びレジストリ・キーを仮想化することで、伝統的なインストール作業なしにアプリケーションを利用可能にする。この仮想環境では、物理的及び仮想リソースが組み合わせられて動作し、仮想化レイヤーはアプリケーションに対し、当該アプリケーションが正しくインストール済みであると錯覚させる。 ThinApp で仮想化されたアプリケーションの実行に際しては、ThinApp のコンポーネントやデバイスドライバをあらかじめインストールする必要がなく、そのためUSBメモリファイルサーバ/NASから直接実行することができ、またAdministrator権限が必要ない。

ThinApp は .msi ファイルのような標準的なインストーラーから、実行に必要なファイルを含んだ自己展開 EXE ファイルに変換することができる。また同様に、(伝統的な)アプリケーションインストール作業の前後におけるシステムの変化を検出して、ポータブルアプリケーション実行ファイルを作成することもできる。 自己展開 ZIP アーカイブ等とは異なり、ThinApp はアプリケーション実行時に、ディスクにファイルを書き出さないし、システムレジストリに変更を加えることもない。 ThinApp は x86 向け Windows をサポートし、Windows NT 4、2000、XP (64/32)、Vista (64/32)、Server 2003、 Server 2008 (64/32)、Server 2008 R2 (64/32)、Windows 7 (64/32) で動作する。

ソフトウェア互換性

多くの Windows アプリケーションが VMware ThinApp でポータブルアプリケーション化可能だが、下記のような例外が知られる。

  • 動作にデバイスドライバのインストールが必要な場合。必要なデバイスドライバがインストール済みであれば、アプリケーションは問題なく動作する。[8]
  • ハードウェアベースのコピーガードが施されている場合。ThinApp はハードディスクのシリアルナンバー等、ハードウェアをも仮想化するが、アプリケーションがMACアドレスCPUIDを検出する場合、他の PC ではアプリケーションを利用できない。

関連項目

参考文献

外部リンク





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