タンディ・コーポレーション
(Tandy コーポレーション から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 09:58 UTC 版)
タンディ・コーポレーション(Tandy Corporation)は、経営難に陥っていたラジオシャックを1963年に買収し、アメリカ及び世界各地に展開する巨大な電器店チェーンに成長させた事で知られる企業である。もともとは1919年に創業し、テキサス州フォートワースを拠点として皮革を扱っていた。買収時のラジオシャックは9店舗のみ、30万ドルの価値しかなかったが、1971年にはアメリカ内1000店舗を達成[2]。1978年には7000店舗近くになり、売上高は10億ドルを超えていた[3]。70年代後半から90年代前半にかけてはコンピュータ製造事業も手掛け、パーソナルコンピュータ革命に貢献した。
- ^ a b 商号の変更と本社移転を行い、さらにニューヨーク証券取引所に上場した年について、本編集時点のTandy Corporationの英語版記事には1961年とある。これは、チャールズが直接書いたエッセイを根拠にしているのではないかと思われる(経営者の言葉の抜粋を載せているサイトで2021年11月10日確認。直リンク禁止だがトップページから「LeadingArticles」→「Charles Tandy」で辿れる。書籍の孫引きだが、その書籍までは確認していない)。ここでは、先に引用したこのサイトの情報が会社の公式見解であり、チャールズ本人の語りは記憶違いないし誤植と判断して、1960年を採用した。
- ^ “1000th Store Celebration”. Intercom (Tandy Corporation Allied Radio Shack Division) 5 (1): 1. (August 1971) 2021年11月11日閲覧。.
- ^ a b “Charles Tandy and RadioShack”. RadioShack Catalogs. 2021年11月10日閲覧。直リンクが禁止されているので、トップページから、「HISTORY」→「CHARLES TANDY」と辿る必要がある。
- ^ a b “Tandy changes name to Radio Shack”. ZDNet (2000年5月19日). 2021年11月12日閲覧。
- ^ なお、イギリスでは「ラジオシャック」の商号が別企業により使われていたため、タンディ社は「ラジオシャック」を名乗って事業を行うことができなかった。英国での事業は1999年に売却された。“UK Tandy stores sold to phone firm”. The Register (1999年1月26日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ a b c d “Tandycrafts, Inc. History”. FundingUniverse. 2021年11月10日閲覧。
- ^ この情報は英語版ウィキペディアしか典拠が見つかっていないが、この情報が無いと、のちの「フォートワースへの移転」と辻褄が合わなくなるので載せた。
- ^ a b c d e “A BRIEF HISTORY OF RADIO SHACK”. RadioShack Catalogs. 2021年11月10日閲覧。直リンクが禁止されているので、トップページから「HISTORY」→「BRIEF HISTORY」と辿る必要がある。
- ^ a b Kleiner, Diana J. (2020年8月12日). “Tandy, Charles David (1918–1978)”. Handbook of Texas. Texas State Historical Association. 2021年11月10日閲覧。この記事はTexas State Historical AssociationのHandbook of Texasという信頼できそうな雰囲気のドメインに属するが、タンディ・コーポレーションが1960年ごろにフォートワースからニューヨークに本社を移したという、他資料と整合しない記述が含まれている。Tandy Corporationの英語版記事にも「外部リンク」として挙げられているが取り扱い要注意の資料ということで、警告のため紹介する。
- ^ a b c d e f g “RadioShack Corporation History”. FundingUniverse. 2021年11月10日閲覧。
- ^ “TANDY PLANS FOREIGN RETAIL SPINOFF”. The New York Times. (1986年6月10日) 2021年11月10日閲覧。
- ^ a b Arhos, Damon (1995年11月1日). “Radioshack Corpoartion”. Handbook of Texas. Texas State Hisotrical Association. 2021年11月12日閲覧。
- ^ ロバーツは1993年にローチの指名を受けてラジオシャックのトップとなったが、正式にタンディ社のトップに就任したのは1999年である。“Outsider named president of Radio Shack”. UPI (1993年7月7日). 2021年11月12日閲覧。“New CEO Takes Helm Of Tandy Corp./RadioShack”. Laboratory Network (1999年1月1日). 2021年11月12日閲覧。
- ^ a b “Irvin's AST Buys Tandy's Computer-Making Operation”. Los Angeles Times. (1993年5月27日) 2021年11月12日閲覧。なおASTリサーチ自身も、1996年にサムスングループにより買収された。
- ^ なおTRS-80 MODEL 100は、京セラが開発したが売れなかったものの権利をタンディ社が買い取って販売したものだという。
- ^ “TANDY RADIO SHACK CORPORATION (TRS)”. Computer History Museum. 2021年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e Swaine, Michael (1981年8月31日). “How the TRS-80 Was Born”. InfoWorld. pp. 40-43. 2021年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g Petkauskas, Vilius (2021年4月29日). “From hero to zero: meteoric rise and fall of Tandy computers”. cybernews. 2021年11月10日閲覧。
- ^ ローチの果たした役割についてSwaineとPetkauskasとでは印象が大きく異なるが、ここではSwaineの見方を採用した。
- ^ a b Thomas, Wes (1980). “Radio Shack's $600 Home Computer”. The Best of Creative Computing 3: 290-291 .
- ^ a b c 大原雄介 (2016年5月16日). “業界に痕跡を残して消えたメーカー 激安PCで市場を席巻したTandy RadioShack”. ASCII×デジタル. 2021年11月10日閲覧。
- ^ “Please Don't Call It Trash-80: A 35th Anniversary Salute to Radio Shack's TRS-80”. TIME (2012年8月3日). 2021年11月12日閲覧。
- ^ Edge, Charles S. (2020年3月24日). “Radio Shack: Over 100 Years Of Trends In Technology”. The History of Computing Podcast. 2021年11月12日閲覧。
- ^ Hogan, Thom (1981年8月31日). “From Zero to a Billion in Five Years”. InfoWorld: pp. 6–7 2021年11月10日閲覧。
- ^ Osborne, Adam (1981年4月13日). “The Portable Osborne”. InfoWorld: pp. 42–43 2021年11月10日閲覧。これは、オズボーンが自ら新しい会社を立ち上げ、パソコンを製造すると伝えるコラムのなかでの記述である。彼は、ラジオシャック・アップル・コモドールらは全て「革新者」ではなくビジネスに長けた「素人の先行集団」に過ぎず、今日のコンピュータ市場は停滞していると批判している。
- ^ Kelly, Mahlon G. (September 1983). “The Radio Shack TRS-80 MODEL 100”. BYTE 8 (9): 139-162 2021年11月10日閲覧。.引用箇所は162ページ。またKellyは、新発売された携帯コンピュータMODEL 100を、「これまで作られたパソコンの中で最も優れたもののひとつ」(156ページ)だと激賞している。
- ^ タンディ社製コンピュータの販路は、ラジオシャックの店舗(コンピュータ売り場)以外にも、ラジオシャックのコンピュータ専門店(Computer Center)、一部の製品は除くが業者が他社製品と併せて販売できるフランチャイズ、業者による製品の買い切り等、複数存在した。Freiberger, Paul (1981年8月31日). “Tandy's Outlets”. InfoWorld: p. 54 2011年11月10日閲覧。
- ^ a b c Winter, Christine (1985年12月1日). “TANDY DANDY AFTER LONG SLUMP”. Chicago Tribune. 2021年11月10日閲覧。
- ^ a b “Tandy to Buy Grid Systems”. The New York Times (1988年3月17日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ “Tandy Corp. Buys Allied Radio Assets”. The New York Times. (1970年4月15日) 2021年11月10日閲覧。
- ^ この項はRadioShackの英語版記事に依拠した。英語版記事は“Allied History”. Allied Electronics. 2010年8月3日閲覧。を典拠としているが、2021年11月10日現在リンク先のコンテンツを再生できず、内容を確認できない。なお、ラジオシャックの日本語版記事はAllied Electronicsの売却を1990年代としているが、出典が無いためここでは英語版記事に従った。タンディ社が売却後のAllied Electronicsは所有者が度々変わったらしいので、1981年の方が信憑性は高い。
- ^ “7 Popular Jacksonville Names That Aren't Around Anymore”. METRO JACKSONVILLE (2014年12月15日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ a b “Tandy To Close All Video Concept Stores -- Restructuring Will Shift Focus To Other Store Chains”. The Seattle Times (1995年1月3日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ Knight, Oliver; Lale, Cissy Stewart (1953/1990). Fort Worth: Outpost On The Trinity (with an essay on the twentieth century). Texas Christian University Press. p. 239 2021年11月10日閲覧。
- ^ “Tandy Brands considers sale of company”. UPI (1989年5月5日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ Buenger, Walter L. (2020年11月22日). “Leonard Brothers”. Handbook of Texas. Texas State Hisotrical Association. 2021年11月10日閲覧。
- ^ “Leonard's Department Store: A Buy-Gone Era”. Hometown by Handlebar (2021年8月26日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ “Pier 1 Imports, Inc. History”. FundingUniverse. 2021年11月10日閲覧。
- ^ “A Brief History of Wolfe Nursery”. Houston Historic Retail (2021年9月10日). 2021年11月10日閲覧。
- 1 タンディ・コーポレーションとは
- 2 タンディ・コーポレーションの概要
- 3 タンディ社が関係したビジネス
- 4 外部リンク
「Tandy コーポレーション」の例文・使い方・用例・文例
- AceカンパニーはPEコーポレーションを合併するために買収監査を行った。
- 私、中島コーポレーション株式会社の資材部の後藤と申します。
- 私、石井コーポレーション株式会社の企画部の本部長の山下と申します。
- ランドコーポレーションというシンクタンク
- ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカが率いるグループは,米国の大手映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を買収することで基本合意した。
- パイロットコーポレーションの消せるボールペン「フリクションボール」は,摂(せっ)氏(し)65度で消える特殊なインクを使っている。
- 1月31日,ベネッセコーポレーションは新しいDSソフト「得点力学習DS」を発売する。
- パイロットコーポレーションの消せるボールペン
- フリクションボールはパイロットコーポレーションの消せるインクを使ったボールペンである。
- パイロットコーポレーションの商品企画担当者,古(こ)謝(じゃ)将(まさ)史(ふみ)さんとパイロットインキの商品開発担当者,千(せん)賀(が)邦(くに)行(ゆき)さんに会社の開発努力についてCatch a Waveに語っていただいた。
- それは世界的に有名なファストフード会社のマクドナルド・コーポレーションの時価総額にほぼ匹敵し,世界最大のネット通販会社のアマゾン・ドット・コムの時価総額より多い。
- ベネッセコーポレーションは子どもに役立つiPhoneやiPadのアプリを推薦し始めた。
- アメリカン航空の親会社であるAMRコーポレーションとUSエアウェイズ・グループは2月14日,両社が合併することで合意したと発表した。
- Tandy コーポレーションのページへのリンク