Tヘッドエンジン
T頭形エンジンともいい、シリンダーの両側に吸気および排気のバルブを分離して配置した、サイドバルブ型のエンジン。燃焼室の断面を横から見てT字形をしていることからこう呼ぶ。シリンダーヘッドに弁機構がないため、圧縮比を大きくすることが難しく効率が低い。自動車用としては現在使われていない。
Tヘッドエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 05:49 UTC 版)
サイドバルブからOHVへと至る過程の中途には、動弁形式は側弁のままで吸排気レイアウトのみをクロスフローへ改良したものが存在したが、動弁系の配置や構造が複雑となる割に出力向上は低く、後発のOHVに出力面でも生産性でも劣っていた事から、短期間の内に姿を消している。この形式はシリンダーと燃焼室が呈する形状からTヘッドエンジンとも呼ばれ、サイドバルブをターンフローとクロスフローに敢えて分類して論じる際には、シリンダーとバルブのレイアウトから前者をLヘッド(レイアウト的には逆L字)、後者をTヘッドとして区分が行われる。
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