スクリャービン(スクリアビン):ピアノ・ソナタ 第2番「幻想ソナタ」 嬰ト短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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スクリャービン(スクリアビン):ピアノ・ソナタ 第2番「幻想ソナタ」 嬰ト短調 | Sonata for Piano No.2 Op.19 | 作曲年: 1892-97年 出版年: 1898年 初版出版地/出版社: Belaïev |
作品解説
1897年の作品。第1番のソナタと比べると、ピアノ曲を作曲する上での書法、語法の面でも多くの面で発展が見られ、後年スクリャービンの個性となる飛翔感、高揚感、官能が既に色濃く顕れている。全2楽章であるが、第1楽章は演奏時間の2/3を締め、時間的にも内容的にも、この作品の中心といえるだろう。スクリャービンは旅行先で出会った海の風景から、この作品にとりかかる着想を得たという。光彩と打ち寄せる波が交錯するような印象。中声部に現れる第2主題は極めて美しい。第2楽章は激しく打ち寄せる波を模したかのようなダイナミックな無窮動の音楽。
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