Skutteruditeとは? わかりやすく解説

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スクテルド鉱(Skutterudite)

スクテルド鉱 スクテルド鉱
Bou Azzer,Atlas Mts.,Morocco
CoAs3 画像の幅約1.8cm、標本の幅約4.5cm

白い方解石中の光輝の強い金属鉱物がスクテルド鉱です。
8面体立方体組み合わさったような特徴的な結晶をしています。
方砒コバルト鉱呼ばれることもある鉱物です。

スクテルド鉱(Skutterudite)

スクテルド鉱
Schneeberg,Saxony,Germany
CoAs2-3 画像の幅約3.5cm

画像右側写っている金属鉱物がスクテルド鉱で、紫色結晶螢石です。
1840年採集され標本で、古い標本ラベルにはスマルト鉱(Smaltite)
表記がされています(スマルト鉱:スクテルド鉱の砒素不足変種)。

スクッテルド鉱

(Skutterudite から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 14:10 UTC 版)

スクッテルド鉱 skutterudite
分類 砒化鉱物
化学式 CoAs3
結晶系 等軸晶系
へき開 8方向明瞭
モース硬度 5.5
光沢 金属光沢
銀色、灰色
条痕 黒色
比重 6.5
蛍光 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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スクッテルド鉱(スクッテルドこう、skutterudite)はコバルト砒素からなる砒化鉱物の1つ。方砒コバルト鉱方コバルト鉱スクテルド鉱とも。

ノルウェーブスケルー県モドゥム西部のスクテルド鉱山で発見されたことにちなみ、1845年ヴィルヘルム・カール・リッター・フォン・ハイディンガー英語版により命名された[1]。名称が確定する前には"kobaltglants"、"kobaltmalm"、"minera cobalti cinerea"、"cobaltum arsenico mineralisatum"、"speiskobalt"、"safflorite"、"smaltite"、"Arsenikkobaltkies"、"Arsenikkobalt"などの名称で呼ばれてきた。

スクッテルド鉱のコバルトニッケルに置換されるとニッケルスクッテルド鉱(Nickelskutterudite)[2]に、に置換されるとフェロスクッテルド鉱(Ferroskutterudite)[3]になり、これらは連続的に組成が変化する。

2016年に定義されたペロブスカイトスーパーグループ[4]の「非化学量論的ペロブスカイト(Non-stoichiometric Perovskites)」[5]内の「スクッテルド鉱サブグループ」[6]に属する。

産出 

おもに熱水鉱床で産する。方解石と接した部分では結晶面が発達し、結晶が六面体、八面体、十二面体などが見られることもあるが、多くは緻密、または粒状の塊で産する。風化して生じたコバルト華を伴うことが多い。

用途

コバルトの鉱石となりうるが、ほとんどは輝コバルト鉱やコバルト華である。 本鉱の結晶構造はスクッテルダイト型といわれ、そのような結晶構造を持ち異なる元素から成る物質が人工的に合成され、超伝導材料や熱電材料としての研究がなされている。

関連項目

参考文献

脚注

  1. ^ Skutterudite, mindat.org
  2. ^ Nickelskutterudite, mindat.org
  3. ^ Ferroskutterudite, mindat.org
  4. ^ Perovskite Supergroup, mindat.org
  5. ^ Non-stoichiometric Perovskites, mindat.org
  6. ^ Skutterudite Subgroup, mindat.org

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