SO(10) モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 04:16 UTC 版)
大統一理論の最小モデルとしての単純な SU(5) モデルは実験とは整合せず排除されている。SU(5) の次に小さなモデルとして SO(10) モデルが考えられている。SO(10) はランク5なので extra U(1) が存在する。SO(10) の次元は45である。 S O ( 10 ) ⊃ S U ( 5 ) × U ( 1 ) X {\displaystyle SO(10)\supset SU(5)\times U(1)_{X}} ゲージボソン 45 → 24 0 ⊕ 10 − 4 ⊕ 10 ¯ 4 ⊕ 1 0 {\displaystyle \mathbf {45} \to \mathbf {24} _{0}\oplus \mathbf {10} _{-4}\oplus {\overline {\mathbf {10} }}_{4}\oplus 1_{0}} フェルミオン 16 → 10 1 ⊕ 5 ¯ − 3 ⊕ 1 5 {\displaystyle \mathbf {16} \to \mathbf {10} _{1}\oplus {\overline {\mathbf {5} }}_{-3}\oplus \mathbf {1} _{5}} U(1)X に対応するネーター・チャージはXチャージと呼ばれる。これはバリオン数とレプトン数の差(B-L)と関連した対称性である。SO(10) はカイラルアノマリーはない。 SO(10) モデルは右巻きニュートリノを含む1世代分のフェルミオンが一つの多重項にまとまる。SU(5) モデルでは右巻きニュートリノの存在は必然ではないが、SO(10)モデルでは、右巻きニュートリノが必然的に含まれる。GUTスケール程度のマヨラナ質量を右巻きニュートリノが持てば、シーソー機構により、ニュートリノが他の粒子に比べてゼロでないが極端に小さい質量を持つ事が説明できる。
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