ロードペーサー
ロードペーサーという車名は、当時の松田耕平社長の意向を受けて付けられた。索引車、ペースをつくる、などをグローバルに展開するとの狙いを込めていた。企画そのものも、松田社長の指導で推進されたという経緯がある。1975年4月にデビューした。
このクルマはボディや足まわりなどの主要コンポーネンツを、オーストラリアのホールデン社(GM系)プレミアのものを購入し、それに13B型2ローターのロータリーエンジンを載せたものだった。最高出力135psで、3速ATと組み合わせた。ボディ寸法はホイールベース2830mm、全長4850mm、全幅1885mm、全高1465mmという堂々たるサイズだった。むろん、この時点のマツダ乗用車としては最高級車で、東京標準価格は、前席ベンチタイプの6人乗りが368万円、セパレートタイプの5人乗りは371万円だった。
1代で終わったが、デビューした年の10月にはリヤバンパーにバックランプとリフレクターを埋め込み、前席ヘッドレストを分離型に変更した。オートドアロックも標準装備。ロータリーエンジンにREAPS-5採用による51年排ガス対策も実施した。77年8月にラジエーターグリル、ボディカラーをリフレッシュしたが、同年11月をもって生産を停止した。
- Roadpacerのページへのリンク