RET受容体ファミリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:26 UTC 版)
「受容体型チロシンキナーゼ」の記事における「RET受容体ファミリー」の解説
詳細は「RETがん原遺伝子」を参照 RET遺伝子の選択的スプライシングによって、3つのアイソフォームが産生される。RET51、RET43、RET9はそれぞれ、C末端のテールに51、43、9アミノ酸を含むアイソフォームである。RET51とRET9が最も一般的なアイソフォームで、生物学的な役割がin vivoで最も良く研究されている。 RETは、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)ファミリーの細胞外シグナル伝達物質/リガンド(GFL)に対する受容体である。 RETを活性化するためには、GFLはまずグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー化されたコレセプター(英語版)と複合体を形成しなければならない。コレセプター自体は、GDNF受容体α(GFRα)タンパク質ファミリーのメンバーに分類される。異なるGFRαファミリーのメンバー(GFRα1–GFRα4)は、それぞれ特定のGFLに対して特異的な結合活性を示す。GFL-GFRα複合体が形成されると、複合体は2分子のRETを接近させ、RET分子のチロシンキナーゼドメイン内の特定のチロシン残基のトランス自己リン酸化の引き金を引く。これらのチロシンのリン酸化は、その後細胞内のシグナル伝達過程を開始させる。
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