Persona (浜田麻里のアルバム)とは? わかりやすく解説

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Persona (浜田麻里のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/21 06:23 UTC 版)

『Persona』
浜田麻里スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル MCAビクター
プロデュース 浜田麻里
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会
  • 浜田麻里 アルバム 年表
    All My Heart
    1994年
    Persona
    1996年
    CATS AND DOGS 
    1998年
    ミュージックビデオ
    浜田麻里「Hey Mr.Broken Heart」 - YouTube
    浜田麻里「Antique」 - YouTube
    『Persona』収録のシングル
    1. 「Hey Mr.Broken Heart」
      リリース: 1996年1月24日
    2. 「Antique」
      リリース: 1996年6月5日
    テンプレートを表示

    Persona』(ペルソナ)は、浜田麻里の16枚目のアルバム。MCAビクターから1996年3月11日に発売された。

    制作

    今作から、本格的にセルフプロデュースを担当することになる作品となった[2]。理由として、アルバム『IN THE PRECIOUS AGE』(1987年)の制作のために渡米してから10年近くが経過し、ある程度ノウハウが身につき、「それまでの私のあり方に自ら決別しつつあった」としたうえで、アルバム『Anti-Heroine』(1993年)にミックス・エンジニアのビル・ドレッシャーと楽曲制作したことで新しい制作方法が見えてきたといい、「今に繋がっている、私とビルを軸とした制作方法です」と語っている[2]

    本作ではウェットな感覚のポップスAOR系の楽曲が多いのが特徴で、周囲から「こんなに変わっちゃったのか」という否定的な反応が大きく、浜田は「少し悲しく感じはしましたが、それはそれで仕方ないことだとも思っていました」としたうえで、アルバム『Anti-Heroine』を発表後に、メジャーな女性ロックの先駆的なイメージでの私の役割は、そろそろ終えようと考えていたといい、「すでにコマーシャルロック風の女性シンガーがかなり増えたように思えたからです。だから、私はもっと先に行きたいっていう目線でしたね。また違うフェーズに行ってみんなを驚かせたいなって。それまでの殻を破るような作品にしたかったんですよね。ただ、振り返るとその原動力は、やはり私の内なる反逆だったのだろうと今は思います」と懐古している[2]

    アルバム『Anti-Heroine』が発表した辺りから、自身の心身の疲れと海外戦略の未熟さや人に対する不信感が尾を引いていたとに加え、MCAビクターのA&Rが当作品を批判し、大暴れしたことをきっかけに、事務所スタッフも「MCAビクターとこのままいい形で仕事を続けていけるのだろうか」という懸念を持ち始め、徐々にA&Rとマネージャーとの間に軋轢が表面化していった[2]。浜田は「テレビにも出ない、音楽性はみなさんが思うところのマニアックに行き過ぎていて、多くの方が求めている浜田麻里像ではないとか、いろいろ不満が渦巻いていたんだろうと。やがて私は誰とも話をしなくなりました」と振り返っており、浜田自身は移籍に関して全く考えていなかったが、新聞に『浜田麻里移籍』と大きく掲載されてしまったことで、後に引けない状況だったという[2]。結果的に騙された形で移籍せざるを得なくなった状況となり、今作を以てMCAビクターから発表した最後の作品となった[2]

    批評

    専門評論家によるレビュー
    レビュー・スコア
    出典評価
    CDジャーナル肯定的[3]

    『CDジャーナル』は、レビュアーが当時の浜田の印象を「彼女くらいのキャリアになると常に前作の延長線上になることも多々あるだろうが、今回はとても新鮮な印象を受けた」としたうえで、「シングルにもなった『Hey Mr.Broken Heart』の、繊細なサウンドに乗せた彼女の声はどこまでも瑞々しい」と肯定的に評価している[3]

    収録曲

    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.Luna Sympathy浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    2.Hey Mr.Broken Heart浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    3.Crazy Love浜田麻里
    • 大槻啓之
    • 浜田麻里
    4.Indian Summer浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    5.Love Forever
    • 浜田麻里
    • Stephania Tyrell
    • Kevin Savigar
    • Steve Tyrell
    • Jody Gray
    • 浜田麻里
    • Stephania Tyrell
    • Kevin Savigar
    • Steve Tyrell
    • Jody Gray
    6.Anemos浜田麻里浜田麻里
    • Robbie Buchanan
    • 浜田麻里
    7.Antique浜田麻里
    • 増崎孝司
    • 浜田麻里
    8.Distance (Lost in love)浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    • 藤井陽一
    • 浜田麻里
    9.Long long way from home浜田麻里
    • 大槻啓之
    • 浜田麻里
    • 大槻啓之
    • 浜田麻里
    10.Be Yourself浜田麻里
    浜田麻里
    11.Umbrella浜田麻里
    • 大槻啓之
    • 浜田麻里
    • 大槻啓之
    • 浜田麻里
    12.Can't get you close enough
    • Kevin Savigar
    • Stephanie Tyrell
    • Steve tyrell
    • 浜田麻里
    • Kevin Savigar
    • Stephanie Tyrell
    • Steve tyrell
    • 浜田麻里
    • Kevin Savigar
    • Stephanie Tyrell
    • Steve tyrell
    • 浜田麻里
    13.Soleil浜田麻里大槻啓之大槻啓之
    合計時間:

    参加ミュージシャン

    Luna Sympathy

    Hey Mr.Broken Heart

    Crazy Love

    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Robbie Buchanan
    • Programming : 大槻啓之, Robbie Buchanan

    Indian Summer

    • Drums : John Robinson
    • Bass : Neil Stubenhaus
    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Robbie Buchanan
    • A.Guitar : Dean Parks

    Love Forever

    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Kevin Savigar
    • Additional Keyboards : Robbie Buchanan
    • Bass : Leland Sklar
    • Percussions : Lenny Castro
    • Programming : Kevin Savigar
    • Additional Programming : Fumiaki Nakao

    Anemos

    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Robbie Buchanan
    • Programming : Robbie Buchanan

    Antique

    • Drums : John Robinson
    • Bass : Abraham Laboriel
    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Robbie Buchanan
    • A.Guitar : Tim Pierce

    Distance (Lost in love)

    • Drums : Carlos Vega
    • Bass : Leland Sklar
    • Keyboards : Robbie Buchanan
    • A.Guitar : Tim Pierce
    • Programming : 山下恭文

    Long long way from home

    • Guitar : Michael Landau
    • Bass : Leland Sklar
    • Keyboards : Robbie Buchanan
    • Programming : 大槻啓之, Robbie Buchanan

    Be Yourself

    • Drums : Carlos Vega
    • Bass : Leland Sklar
    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Robbie Buchanan

    Umbrella

    • Drums : Carlos Vega
    • Bass : Leland Sklar
    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Robbie Buchanan

    Can't get you close enough

    • Bass : Leland Sklar
    • Guitar : Michael Landau
    • Keyboards : Kevin Savigar
    • Additional Keyboards : Robbie Buchanan
    • Programming : Kevin Savigar

    Soleil

    • Keyboards : Robbie Buchanan

    メディアでの使用

    # 曲名 タイアップ 出典
    9 Long long way from home Mizuno『スーパースター』イメージソング

    リリース日一覧

    地域 リリース日 レーベル 規格 規格品番 概要 順位
    日本 1996年3月11日 MCAビクター CD MVCD-31
    • 廃盤
    • 初回生産分のみ『24ページカラー写真集』付
    2位
    2014年1月15日 ユニバーサルミュージックUSM JAPAN SHM-CD UPCY-6799 デジタル・リマスタリング / 30周年記念高音質SHM-CD化 -

    脚注

    外部リンク

    • Mari Hamada Official Siteによる紹介ページ



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