パーカライジング処理
鉄鋼の表面にリン酸塩皮膜を施す防錆方法のこと。これにより防錆性が向上するほか塗膜の付着性も向上するため、自動車ボディの塗装前処理に使用されることもある。リン酸、二酸化マンガンの水溶液を沸騰させ、40分~2時間浸漬するのが当初の工法であったが、自動車ボディでは常温~65℃で90秒~10分の浸漬で処理ができる工法をパーカー社が開発したため、パーカライジング処理と呼ばれている。なお、リン酸塩皮膜は、お互いに接触すると表面の摩擦抵抗が少なくなる特性を有するため、自動車のギヤやシャフトにもこの処理が施されるほか、家電部品にも用途が広がっている。
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