頭頂骨
【英】:Os parietale,Parietal bone
頭頂骨は正中線で合して頭頂をつくる1対の頭蓋冠の大部分を形成するほぼ四角形の偏平骨で、4縁、4角、2面を有する。4縁のうち後方で後頭鱗接する部分を後頭縁といい人中縫合をなし、下方で側頭鱗に接する部分を鱗縁といい輪状縫合をなす。4角のうち後上角の後頭角は鈍角、後下角の乳突角は鋭角、前上角の前頭角はほぼ直角、前下角の蝶形骨角は鋭角をなす。外面は頭頂面ともよばれ凸面をなし、中央部でとくに膨隆した部分を頭頂結節という。頭頂結節は胎児および若年頭蓋で著明である。また左右両側の頭頂結節間の距離が頭蓋の幅の最も広いところ、すなわち最大脳頭蓋幅径として知られている。頭頂結節の下方に上下2本の弓状の線が認められるが、上の線を上側頭線といい側頭筋膜の着く所である。下の線を下側頭線といい側頭筋の着くところである。矢状縫合の後方部に頭頂孔という小孔があり、ここを頭頂導出静脈が通る。内面は大脳面ともよばれ凹面をなし、指圧痕、脳隆起、動脈溝などが認められ、骨の上縁に沿って幅の広い矢状溝があり、他側の頭頂骨の同名溝と合して完全な上矢状洞溝となる。この近くには多数の小窩があり、クモ膜顆粒をいれる。また乳突角の部分にはS状洞溝の上部の一部が認められる。
頭頂骨
(Parietal bone から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/16 06:56 UTC 版)
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頭蓋内での頭頂骨の位置。
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名称 | |
日本語 | 頭頂骨 |
英語 | Parietal bone |
ラテン語 | os parietale |
関連構造 | |
上位構造 | 頭蓋骨 |
画像 | |
アナトモグラフィー | 三次元CG |
関連情報 | |
MeSH | Parietal+Bone |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
頭頂骨(とうちょうこつ、Parietal bone)は、哺乳類において、脳頭蓋頂部を形成する骨である[1]。
ヒトの頭頂骨は、頭蓋の頭頂部に位置する骨で、四角形で曲がっている[1]。
参考
脚注
参考文献
- 原著 森於菟 改訂 森富 「骨学」『分担 解剖学1』 金原出版、東京都文京区、2000年11月20日、第11版第20刷、19-172頁。ISBN 978-4-307-00341-4。
外部リンク
- 頭頂骨 - 慶應医学部解剖学教室 船戸和弥
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