PSA式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 16:52 UTC 版)
吸着式(吸着型)とも呼ばれる。シリンダー内に窒素を吸着する機能のある特殊なゼオライト(モレキュラーシーブ)を入れ、加圧と減圧を繰り返すことにより空気中の酸素と窒素を分離する方式(Pressure Swing Adsorption 略称PSA)。酸素97%程度まで濃縮が可能である。コンプレッサーを使用する為騒音が気になる場合もある。室温が高いほど酸素濃度は低くなり、室温が低いほど酸素濃度が不安定になる。又、ゼオライトは湿気や煙草の煙や油煙に弱い為、湿度が極端に高い場所や喫煙者の近くや台所に設置して使用すると酸素濃度が低下、煙草や油煙の脂でフィルターが目詰まりを起こしコンプレッサーの冷却が不十分となり故障の原因になるので設置場所は十分な検討が必要になる。 医療用酸素濃縮器の主流はこのタイプ。一般的な製品の性能は酸素87%から95%程度であるが、意図的に酸素濃度を40%程度に抑えた製品もある。吐出量は毎分3リットルから5リットルの製品が多いが、10リットルの製品もある。 PSA方式は、このほかにも各種ガスの分離に使用されている。
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