P-80について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 10:17 UTC 版)
「SS-N-22 (ミサイル)」の記事における「P-80について」の解説
こうして「SS-N-22」というミサイルについては“西側では同じ名称で呼ばれている2種類のものが存在する”という結論となったが、ソビエト崩壊後に進んだ情報公開でソビエト軍の軍事機密情報が広く閲覧されるようになると、資料情報の中に「P-80“Zubr”(キリル文字表記では「П-80 Зубр」)」なるミサイルは記載されておらず、P-270について 3M80:初期型、射程90km。1980年より配備。 3M80E:中期型、射程を120kmに延長した改良型。1984年より配備。 3M82:3M80の改良型。射程250km。1990年より配備。P-270:3M82の水上艦搭載型。 Kh-41:3M82の航空機搭載型。尚、3M82は3M80Eを改良し航空機搭載型としたKh-41を他の方式からも運用できるよう発展させたものである と記載されていることから、当初の「P-80とP-270という別種のミサイルが存在する」という分析は、情報の誤認で「3M80」の80 を他のミサイルに倣って「P-80」としてしまったためであったのでは、との考察もある。 P-80についてはP-270の開発時名称であった、という説や「P-80という対艦ミサイルは開発はされていたが、何らかの理由で中止されP-270に一本化された」という考察もあり、P-80についての確定的な公式資料は未だ発見されてはいないこともあり、確たる結論は出ていない。
※この「P-80について」の解説は、「SS-N-22 (ミサイル)」の解説の一部です。
「P-80について」を含む「SS-N-22 (ミサイル)」の記事については、「SS-N-22 (ミサイル)」の概要を参照ください。
- P-80についてのページへのリンク