p進数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 10:14 UTC 版)
p 進数(ピーしんすう、英: p-adic number)とは、1897年に始まるクルト・ヘンゼルの一連の研究の中で導入された[1]、数の体系の一つである。文脈によっては、その体系の個々の数を指して p 進数と呼ぶこともある。有理数の体系を実数や複素数の体系に拡張するのとは別の方法で、各素数 p に対して p 進数の体系が構成される。それらは有理数のつくる空間の局所的な姿を記述していると考えられ、数学の中でも特に数論において重要な役割を果たす。数学のみならず、素粒子物理学の理論などで使われることもある(例えば p 進量子力学を参照)。
注釈
出典
- ^ 『可換代数 4』成田正雄・清水達雄訳、東京図書〈ブルバキ数学原論 第39〉、1972年、133頁。NDLJP:1383321。
- ^ ニコラ・ブルバキ 著、宮崎浩・清水達雄 訳『積分4』東京図書〈ブルバキ数学原論〉、1969年(原著1963年)、17頁。NDLJP:1383312。ここでは同様の議論で μ(pnZp) = p−n を導いている。
- ^ 例えば p進数 など。
- ^ a b Narkiewicz 2018, p. 79. この文献ではヘンゼルの1897年の論文の日付は1899年となっている。
- ^ Hilbert 1902.
- ^ Hilbert 1902, p. 460.
- ^ Hensel 1902.
- ^ a b Narkiewicz 2018, p. 80.
- ^ O'Connor, John J.; Robertson, Edmund F., “Leopold Kronecker”, MacTutor History of Mathematics archive, University of St Andrews.
- ^ Kurt Hensel - Mathematics Genealogy Project
- ^ 足立 1991, p. 38.
- ^ Hensel 1908.
- ^ Steinitz 1910.
- ^ Narkiewicz 2018, p. 115.
- ^ Gouvêa, p. 9.
- ^ Kürschák 1912, p. 285.
- ^ Roquette 2003, p. 4.
- ^ Roquette 2003, p. 8.
- ^ Kürschák 1913.
- ^ Roquette 2003, p. 5.
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