O-フェニレンジアミンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > アミン > O-フェニレンジアミンの意味・解説 

o‐フェニレンジアミン

分子式C6H8N2
その他の名称o-フェニレンジアミン、1,2-Benzenediamine、o-Phenylenediamine、C.I.Oxidation Base 16C.I.オキシデーションベース16、C.I.76010、1,2-Diaminobenzene、o-Diaminobenzene、o-ジアミノベンゼン、1,2-Phenylenediamine、Benzene-1,2-diamine、2-Aminoaniline
体系名:2-アミノアニリン、ベンゼン-1,2-ジアミン1,2-ジアミノベンゼン、1,2-フェニレンジアミン1,2-ベンゼンジアミン


o-フェニレンジアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 06:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
o-フェニレンジアミン[1]
IUPAC名 ベンゼン-1,2-ジアミン
別名 1,2-ジアミノベンゼン
分子式 C6H4(NH2)2
分子量 108.1
CAS登録番号 95-54-5
密度 1.031 g/cm3,
融点 102-104 °C
沸点 252 °C
SMILES Nc1ccccc1N

o-フェニレンジアミンo-Phenylenediamine)は、分子式 C6H4(NH2)2有機化合物である。この芳香族ジアミンは、複素環式化合物前駆体として重要な物質である。異性体に、m-フェニレンジアミンp-フェニレンジアミンがある。

o-フェニレンジアミンとケトンアルデヒドを混合するとシッフ塩基が形成する。この反応はベンズイミダゾールの置換反応に利用されている。また、o-フェニレンジアミンとシュウ酸キノキサリンが合成できる。

錯体化学においてフェニレンジアミンは重要な配位子である。サリチルアルデヒド誘導体のようなシッフ塩基誘導体は優れたキレート配位子である。金属–フェニレンジアミン錯体は、鮮やかな色のついた複数の酸化状態のジイミン誘導体を与える[2]

生化学の分野においては、ペルオキシダーゼとの反応により 492 nm 付近に吸収極大を持つ蛍光を発する性質を利用し、二塩酸塩の形でELISA法などの呈色試薬(基質)として用いられる。

脚注

  1. ^ DuPont Specialty Intermediates: o-Phenylenediamine (OPD)
  2. ^ Warren, L. F. "Synthesis of [M'-N4] and [M'-N6] Complexes Based on o-Benzoquinone Diimine with Cobalt, Iron, and Ruthenium" Inorganic Chemistry 1977, volume 16, pages 2814-2819.



O-フェニレンジアミンと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「O-フェニレンジアミン」の関連用語

O-フェニレンジアミンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



O-フェニレンジアミンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのo-フェニレンジアミン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS