NTT再再編
NTT再再編とは、NTTグループが行うと予測されている、固定電話と携帯電話との融合(FMC)を念頭に置いた事業構造再編の動向のことである。1990年代末に行われた「再編」に次ぐものとして、NTT再再編と呼ばれている。
FMCは技術の融合が核心となるため、今後これが新たな潮流となるとすれば、固定電話網と携帯電話網の両方の部門を持っているNTTやKDDIのような通信事業者の優位が確実なものとなる。けれどもNTTは事業が分割されて拡散された格好になっており、固定電話にNTT東日本とNTT西日本、携帯電話にNTT DoCoMo、インターネット事業にOCNと、技術的にも重複を許すような構造となっていた。
加えて、NTTによれば、固定電話サービスは低下し続けていてNTT東西地域会社の経営を維持するには充分でなくなってきている。NTT再再編は、FMCへの対応やブロードバンドへの対応、それに経営の調整の意図があるとも言える。
実際にNTT再再編が検討されているのは、OCNの他に、NTT東日本の子会社であるぷららネットワークス、NTTコムの子会社であるNTTPCコミュニケーションズ、NTT本体の子会社であるNTTレゾナントのインターネットサービスプロバイダー(ISP)の三社である。このNTT再再編の動きに対して、KDDIなどは、NTT再再編がNTTの今以上の巨大化につながりかねないとして反発している。
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