NCWの創案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 09:14 UTC 版)
アメリカ海軍においては、1990年代中盤より、オーエンス提督を中核として、RMAを活用する軍事コンセプトとしてシステム・オブ・システムズ・コンセプトが創案されてきた。 そして1998年、アーサー・セブロウスキー提督とジョン・ガルストカによって創案されたネットワーク中心の戦い(NCW)コンセプトが発表された。NCWコンセプトは、 戦闘力の枠組みの転換 ボトムアップ / 自己同期 の2点を中核とする革新的軍事ドクトリンであり、要するに、高度なC4Iシステムを背景にした機略戦である。アメリカ海軍は、1998年の艦隊戦闘実験において、NCWコンセプト採用時とPCWコンセプト(在来型)採用時の相対比較を行うことにより、NCWの有用性を検討した。この結果、平均的な意思決定サイクルは43分から23分に短縮され、任務遂行に要する時間は50%減少、射撃の有用性は逆に50%増大、艦隊の防御網を突破した敵舟艇数は1/10に減少して、NCWコンセプトの有用性は立証された。
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