孫悟空
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孫 悟空(そん ごくう、スェン・ウーコン、繁体字: 孫悟空; 簡体字: 孙悟空; 拼音: Sūn Wùkōng; ウェード式: Sun¹ Wu⁴- k'ung¹; 粤拼: Syun¹ ng⁶hung¹)は、中国の四大奇書小説『西遊記』の主要登場キャラクター[注 1]の一人である上仙。今も崇拝される道教の神でもあり、香港をはじめ、台湾や東南アジアでは一般に
注釈
- ^ 大鬧天宮の話などでは主人公であり、京劇などでは最も重要な役とされる。
- ^ 100回本の作者として、中国では魯迅による呉承恩説があるが、日本の研究者(太田辰夫や中野美代子ら)は根拠に乏しいとして否定的である。中野は100回本を成立させた「作者」が複数存在する可能性も指摘している。
- ^ a b 『西遊記』における世界観では、世界は「
東勝身洲 ()」「西牛賀洲 ()」「南贍部洲 ()」「北倶盧洲 ()」の四大陸に分かれているとされている。なお、これは仏教の四天王の統治する世界である。孫悟空の出身地・花果山は東勝身洲の近海に、中国(作中では唐)は南贍部洲にあるとされている。また、三蔵一行の目的地である天竺は西牛賀州にあるとされており、中国からすると文字通り「西方浄土」ということになる。 - ^ 十洲の祖脈、三島の来龍だと言われ、天地開闢から形成した美しい仙山。
- ^ 孫悟空が生まれたのが、岩から生まれた卵であったことは有名。誕生まもなくその目から金色の光がほとばしって天界まで達したので、天帝を驚かせた。
- ^ 72とは地煞(ちさつ)の数で無尽の変化を意味する。八戒は悟空の頭を切られても芽生える術を解釈するために72の変化は72の頭だと言っていたが、猪八戒も36の変化をできるのに頭を再生することができないから見れば、信憑性低いセリフです。
- ^ 他には分身する術など。身外身の術という、にこ毛を噛み砕いて吹いた物を多数の猿に変化させて使役する術はよく使われる。
- ^ 仙術はすべて秘伝の技であり、術を見せれば見た者は自分も習いたくなってきっと邪心を起こすので、みだりに見せたりしてはならなかった。
- ^ 祖師は、悟空がきっと禍を引き起こすだろうと予測し、決して誰から術を教わったか口外するなときつく言い渡した。
- ^ これは重さ一万三千五百斤の「天河鎮底神珍鉄」という名で、両端に金のたががはまった黒い棒で、伸縮自在、すなわちまたの名を如意棒である。
- ^ 南海の敖欽は鳳翅飾りの紫金冠を、西海の敖閏は黄金の鎖編みの鎧を、北海の敖順は
藕糸 ()で編んだ歩雲履を持ってきた。 - ^ 残りは、
蛟魔王 ()、鵬魔王 ()、獅駝王 ()、獼猴王 ()、𤟹狨王 ()(𤟹は犭偏に禺)。を加えた7兄弟は、七大聖と呼ばれ、牛魔王が長兄。詳しくは斉天大聖で説明。 - ^ 冥途の十人の王のことで、十殿冥王ともいう。秦広王、楚江王、宋帝王、仵官王、閻羅王、平等王、泰山王、都市王、卞城王、転輪王の十人。
- ^ 太白は穏健派で、外交官の神としても知られる。
- ^ 弼馬温は中国語で「ピーマーウェン」と読み、日本語音は「ひつぱおん」。職務は天界の厩舎の管理人で、馬の飼育係という賤職であったので、のちのち悟空を罵倒する言葉としても使われる。なお、猿を厩の管理人とするとされたのは、弼馬温と同音の避馬瘟というサルはウマを守るものとの伝承がインドから中国に伝来したことによる[2]。
同様の伝承は日本に伝わり、日本でも武家屋敷の厩でサルが飼育されていた様子が、鎌倉末期の13世紀末ころの絵巻である『男衾三郎絵詞』の図に見られる。 - ^ 天界の一日は地上の一年に相当するため。
- ^ 「天にも等しい大聖人」の意。
- ^ 天界で供される桃を栽培する果樹園。蟠桃をはじめ数種類の桃が作られているが、いずれも食べることで不老長生を得ることのできる神聖な桃(仙桃)である。
- ^ 二度目の逃走はかなり確信犯的で、はっきりと悪事を働いた自覚を持って逃げ行く。
- ^ この時割れて地上に落ちた八卦炉の破片が火焔山となった。
- ^ 別名「両界山」。この山が西遊記の中の唐の国境であり、ここから先は妖怪の住む多い領域。
- ^ 三蔵法師の旅は、大乗仏教の経典を授かることが目的であったため、「取経の旅」といった表現がなされる。
- ^ 風貌が小坊主に似ているという理由である。このことから悟空は猿のなかでも毛の短い猿であることがわかる。
- ^ 最初の脱走の際に、以後の脱走を防ぐ抑止力として頭にはめられたのが「緊箍児」(きんこじ、別称「金剛圏」)と呼ばれる輪っかである。これは「緊箍呪」という呪文を唱えることで輪が収縮し、頭が締めつけられるというものである。しかしこの後に三蔵法師は緊箍児によって直接的に脱走を防ごうとすることはほとんどなかった。悟空が妖怪を殺したのを人間が殺めたと誤解したり、実際に人間を殺めてしまったことを知った際の懲罰として用いている[3]。
- ^ 人間に化けすました妖魔を見破って相手にせずに無視したり、予め討ち取ろうとしても、妖魔を見抜くことのできない三蔵に慈悲を理由に咎められて制止され、結局、防ぎきれずに三蔵を攫われてしまったり、制止を振り切って倒した結果、三蔵の誤解を受けて勘当を言い渡されるなどの憂き目にあっている。
- ^ 仏としての名前は
闘戦勝仏 ()。なお、仏となったのちには緊箍児は消えていた。
出典
- ^ "-台南郎-@部落格". Yahoo!奇摩部落格 (中国語). 2006年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月23日閲覧。
- ^ 萬遜樹 (2003年7月19日). "水神の話-「河童駒引」をめぐる動物考―馬・牛・猿(3)". 2023年10月22日閲覧。
- ^ 「孫悟空の頭にはまっている輪の名前を知りたい。」 - レファレンス協同データベース (2013年3月10日) 2023年10月22日閲覧。
- ^ 訃報
- ^ 訃報
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