MandrakeからMandrivaへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 08:19 UTC 版)
「Mandriva Linux」の記事における「MandrakeからMandrivaへ」の解説
MandrakeSoftがブラジルのLinuxディストリビューターであるConectiva社を買収したため、2005年4月7日、Mandrivaに社名変更したことに伴いMandrakelinuxもMandriva Linuxへ名称変更する。「Mandriva」とはMandrakeとConectivaの名称を掛け合わせたものである。この名称変更によって商標権の問題は沈静化する見込みである。開発ロードマップも変更され、Conectiva社のLinuxディストリビューションであったConectiva Linuxとの統合を図ることとなった。 旧MandrakelinuxとConectiva Linuxの統合ディストリビューションは2006年に完成する見込みであると発表された。完成するまでの臨時の措置として、2005年4月13日に「Mandriva Linux Limited Edition 2005」をリリースした。Limited Edition 2005は「Mandriva Linux」の名でリリースされたが、まだConectiva Linuxの統合部分は含まれておらず、旧Mandrakelinuxのシステムで構築されており、システム内では「Mandrakelinux」という名称が使われたままであった。旧Mandrakelinuxのシステムでのリリースはこれが最後となった。 同社創業者の一人であった Gaël Duval はその後解雇され、新たなLinuxディストリビューションの開発に従事している。もともと開発者層が比較的厚いとされるMandrivaではあるが、近年では、Linux Mandrake 7.0からMandriva Linux 2007に至る7年間の間にリリースマネージャとして関わってきた Warly が2007年2月にMandrivaを去ったり、パッケージマネージャであった Texstar がPCLinuxOSというLinuxディストリビューションを開発してユーザーに影響を与えるなど、主要な開発者の異動が見られた。 2010年9月には主要な開発者やコミュニティがMandriva Linuxから独立し、Mageia(マギア)というフォークを立ち上げている。Mandriva Linux自体もフリー版はOpenMandriva Lxとしてフォークし、OpenMandriva Associationに移管している。Mandriva社は商用版に専念することとなった。 2015年5月にMandriva社は倒産したため、開発も、事実上終了した。
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