Logical Link Controlとは? わかりやすく解説

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LLC

フルスペル:Logical Link Control
読み方エルエルシー
別名:論理リンク制御

LLCとは、IEEE 802規格基づいた通信方式用いられるデータ通信方式のことである。

LLCはOSI参照モデルにおけるデータリンク層第2層)がもつ2つ副層のうち、上位の層に位置しており、エラー制御フレーム制御などの機能果たしている。LLCは、IEEE 802系の通信方式以外にも、FDDIFiber-Distributed Data Interface)などの方式において採用されている。

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IEEE:  IEEE 802.20  LEAP  LACP  LLC  LMSC  LLC2  mLAN

論理リンク制御

(Logical Link Control から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/10 15:48 UTC 版)

論理リンク制御(ろんりリンクせいぎょ、Logical Link Control、以下LLCと略す)は、OSI参照モデルデータリンク層を2つにわけた上のほうの副層で、IEEE 802.2 によって最初に定められた。一般にデータリンク層はLLC副層・MAC副層の形で上下にわけられ、このうち LLCはイーサネットトークンリング無線LANといったさまざまな物理メディアを統一する役を負っている。

歴史

1989年に標準化されたIEEE 802.2 LLCは、IEEE 802.3 イーサネットIEEE 802.4 トークンバスIEEE 802.5 トークンリングIEEE 802.11 無線LANなどの各MAC副層と組み合わせるように設計された。1998年まで追加拡張され、2011年に廃止された。その内容は ISO/IEC 8802-2 として引き継がれているが、こちらも更新停止扱いとなっている[1]

当初の設計では、主に

  • 送信時にMAC副層を通じてプロトコルを多重化(カプセル化)し、受信時には非多重化する。
  • 必要に応じてフロー制御と破棄パケットの検知と再送を行う。

といった動作をIEEE 802.2内の機能のみで規定していたが、2014年以降はLLC層はMAC副層とネットワーク層(レイヤ3)の間に生じるすべての関連機能を含むようにIEEE 802自体が改定されている[2]

LLCでカプセル化されるプロトコルはIEEE 802で定められたものの他、FDDIのようなIEEE 802外のプロトコルも扱えるよう考慮された[3]。また、IEEE 802外のプロトコルの中にもMAC層とLLC層を分けて考えることができるものがある[4]

2026年現在では、LLC副層では以下の機能を提供している[2]

また、カプセル化用途では、以下のプロトコルで主に用いられる。

イーサネットではDIX仕様が主流となっているためほぼLLCは使われておらず、それ以外のMAC副層はプロトコル自体が廃れている。

LLCフレーム書式

LLCフレームの書式を以下に示す[7]

802.2 LLC ヘッダ ペイロード
LSAP (宛先) LSAP (送信元) 制御
1バイト 1バイト 1バイト
0x03
任意バイト

LSAP (Link Service Access Points) 欄は受け渡しする上位層プロトコルを指定するもので、宛先用と送信元用で2つ用意されていたが、現在ではほとんどの場合で同じ値が入る。主なものとして、BPDU用に0x42IS-IS用に0xFEが規定されている[8]

拡張書式

SNAP (Subnetwork Access Protocol)は、LLCフレームに特にEtherTypeを格納する欄を設け、プロトコルの識別がさらにできるように拡張した書式。LSAP値が2つとも0xAAの場合、LLCヘッダの後に以下のようなSNAPヘッダを置くことができ、この中でプロトコルID欄にEtherType値を格納できる[9]

802.2 LLC ヘッダ SNAP拡張 ペイロード
LSAP LSAP 制御 OUI プロトコルID
1バイト
AA
1バイト
AA
1バイト
03
3バイト 2バイト 任意バイト

RFC 1042 ではIPv4通信のカプセル化にSNAPフレームで EtherType 0x0800 使うように規定しており、FDDIトークンリング無線LANなどではこちらの実装が採られている。

初期の仕様

「LSAP」欄では、宛先と送信元のそれぞれにおいて、奇数と偶数の値が異なる用途を持つように規定されている。

LSAPタイプ 用途
宛先 偶数: ユニキャスト (個別アドレス)
奇数: マルチキャスト (グループアドレス)
送信元 偶数: 要求パケット
奇数: 応答パケット

また「制御」欄では、当初HDLCの仕様を元にして以下の3つの動作モードをサポートしていた。

種類 制御欄の書式 用途・動作
U-フォーマット
(Unnumbered)
1バイト
(下位2ビットが0b11)
コネクションレス型通信用途。最も頻繁に使用されたもので、現在ではこのモードのみをサポートする。
I-フォーマット
(Information transfer)
2バイト
(1バイト目の下位ビットが0)
コネクション型通信用途。制御バイトにシーケンス番号を含む。
S-フォーマット
(Supervisory)
2バイト
(1バイト目の下位2ビットが0b01)
LLC層での監視機能用。

LSAP一覧

2026年2月現在、IEEE 802によって予約済みのLSAPの値を下表に示す[10]

LSAP 管理組織 規格 用途
00 ISO/IEC JTC 1/SC6 ISO/IEC 8802-2 Nullアドレス
02 ANSI IEEE 802.1b LLC副層管理
06 ANSI RFC 791 ARPANET内のIPv4
0A ANSI IEEE 802.10B Secure Data Exchange プロトコル
0E IEC IEC 955:1989 Proway C (Process Data Highway, Type C)のネットワーク管理
42 ISO/IEC JTC 1/SC6 ISO/IEC 10038:1993 スパニングツリープロトコル
4E ISO ISO 9506:1990 (旧 EIA RS-511) Manufacturing Message Service
7E ISO/IEC JTC 1/SC6 ISO/IEC 8208:1995 X.25のDTE拡張
82 ASHRAE ANSI/ASHRAE 135-1995 BACnet
8E IEC IEC 955:1989 Proway C (Process Data Highway, Type C)の端末保守用
A6 ISO/IEC JTC 1/SC6 ISO/IEC 8802-2 Route Determination Entity
AA ANSI IEEE 802-1990 SNAP
E6 IEC TC13 IEC62056-46 電力計測のHDLC通信
FE ISO/IEC JTC 1/SC6 ISO/IEC TR 9577:1993 ネットワーク層汎用
FF ISO/IEC JTC 1/SC6 ISO/IEC 8802-2 ブロードキャストアドレス

なお、4の倍数値(0x00を除く)は予約なしで使用可能なものとなっている。かつてはさまざまなベンダや組織によって利用され、主な用途に以下のものがあった[11]

脚注

  1. ^ IEEE 802.2 Logical Link Control (LLC)” (2011年7月25日). 2026年2月11日閲覧。
  2. ^ a b IEEE 802-2014, Section 5.2.2 "LLC sublayer"
  3. ^ RFC 1390
  4. ^ (PDF) ITU-T G.9960: Unified high-speed wire-line based home networking transceivers - Foundation. (2009-10). p. 24. https://www.itu.int/rec/dologin_pub.asp?lang=s&id=T-REC-G.9960-200910-T!!PDF-E&type=items 
  5. ^ IEEE 802.11-2020, Annex M "EPD and LPD headers and the integration function"
  6. ^ a b IEEE 802.1Q-2022, Section 8.13.3 "Use of LLC by Spanning Tree Protocol Entities"
  7. ^ IEEE 802-2024, Section 9.5.1.1 "Type 2 PIF encoding of an L-Type protocol identifier"
  8. ^ IEEE 802.1Q-2022, Table 8-15. "Standard LLC address assignment"
  9. ^ IEEE 802-2024, Section 9.5.1.2 "Type 2 PIF encoding of an E-Type protocol identifier"
  10. ^ Current Assignment of Individual LSAP Address Values”. IEEE Standards Association (2024年5月1日). 2026年2月11日閲覧。
  11. ^ José Morales Barroso, Ph.D. (2024年5月1日). “LLC-802.2 Based Congestion Management”. 2026年2月11日閲覧。

関連項目



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