LightBridgeとは? わかりやすく解説

Lightbridge(NASDAQ:LTBG)

住所: 30 Corporate DriveBurlington, MA 01803United States
電話: 1- (781) 359-4000
FAX: 1- (781) 359-4500
ウェブサイト: http://www.lightbridge.com
業種: サービス
業界: 通信

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LightBridge

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/14 14:18 UTC 版)

株式会社LightBridge
LightBridge, Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 東京都杉並区上井草1丁目4番1号
設立 2015年4月27日
業種 情報・通信業
法人番号 3011303002200
事業内容 フォトニクス・光学シミュレーション、設計支援ツール開発、MPWファウンダリサービス
代表者 代表取締役 カトフ レドワン
資本金 1000万円
外部リンク lightbridge.co.jp
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株式会社LightBridge(ライトブリッジ、英: LightBridge, Ltd.)は、東京都杉並区に本店を置く日本のフォトニクス・光学設計支援企業である[1]。事業所を東京都中野区の中野セントラルパークサウス内に置く[2][1]。光学・フォトニクスの設計・解析ソフトウェアの販売・技術支援、自社開発の光学・フォトニクス設計ワークフロープラットフォーム「Photonica」の開発、海外ファウンドリと連携した光デバイスの試作・製造支援を手がけている[2][3]。

沿革

  • 2015年4月27日 - 設立。設立時の商号は合同会社LightBridge[4]。
  • 2016年 - カナダのLumerical社[5]が開発するフォトニクス解析ソフトウェアの日本国内での販売・技術支援を開始したと、The Company Journalが記載している[6]。
  • 2021年1月 - Ansys社のChannel Partner(Optics Line Expertise)認定を取得したと同社が発表[7]。
  • 2024年8月 - 光デバイスのレイアウト設計やシミュレーション連携を支援する自社ソフトウェア「Photonica」の開発を開始したと同社が発表[7]。
  • 2024年10月 - パシフィコ横浜で開催された「interOpto 2024」に「LightBridge LLC.」名義で出展[8]。
  • 2025年1月6日 - 合同会社LightBridgeから株式会社LightBridgeへ組織変更[4][6]。カトフはインタビューで、当初は身軽さを優先して合同会社として創業したものの、大手企業や研究機関との取引において「株式会社でないと社内稟議が通しにくい」との声を受けたことを改組の理由に挙げている[9]。
  • 2026年6月 - 「光・レーザー関西2026」(2026年7月15日・16日、大阪・マイドームおおさか)への出展を発表[7]。
  • 2026年10月7日 - メタレンズ設計向けソフトウェア「Photonica Metalens Engine」を発表した[3]。
  • 中小企業庁「事業再構築補助金」第11回公募において、「半導体製造における『レイアウト(図面設計)』向け自社製品『Photonica』の開発」を事業計画名として採択され、交付額2000万円(確定)を受けた[10][1]。

事業内容

同社公式サイトでは、事業内容として以下が挙げられている[2]。

  • Ansys Lumerical、Ansys Zemax OpticStudio、Ansys Speosなどの光学・フォトニクス解析ソフトウェアの販売・技術サポート
  • 光学・フォトニクス分野の技術支援、トレーニングおよび設計・解析支援
  • 光集積回路(PIC)の設計ワークフローおよび試作準備の支援[7]
  • 自社開発の光学・フォトニクス設計ワークフロープラットフォーム「Photonica」の開発[3]
  • SiN(窒化シリコン)、InP(リン化インジウム)などの海外フォトニクス・ファウンドリと連携したMPW試作・製造支援

カトフはインタビューで、同社が「フォトニクス設計環境の民主化」を掲げ、光技術を一部の研究者だけのものにとどめず、より多くのエンジニアや企業が扱えるようにすることをミッションに据えていると説明している[9]。

同社の発表によると、同社はAnsysのChannel Partner認定を受けており、提携ファウンドリとして、InP系ではSmart Photonics(オランダ)、SiN系ではLIGENTEC(スイス)と連携している[7]。

The Company Journalの記事によると、同社はSmart PhotonicsとLIGENTECのMPWへの参加を日本の利用者向けに調整しており、PDK(設計に必要な部品情報)の導入、デザインルールの確認、GDSデータの作成と検証などを支援している[6]。

LightBridgeは、2024年に光集積回路(PIC)のレイアウト設計を対象とした自社ソフトウェア「Photonica」の開発に取り組んだと発表している[10][7]。加えて、2026年10月7日には、メタレンズ設計に特化した「Photonica Metalens Engine」を発表した。同製品は、光学シミュレーションの解析結果を利用し、位相に応じた微細構造の割り当て、大規模なレイアウトの生成、製造用GDSデータの出力などを支援するソフトウェアとして発表された[3]。

社名について、同記事は光(Light)で技術と現場を橋渡し(Bridge)する姿勢を表すものと説明している[6]。カトフもビジョン図鑑のインタビューで、社名が「光」と「橋」に由来し、光を社会につなげたいという意味を込めたことに触れている[11]。

代表者

代表取締役はカトフ レドワン(英: Redouane Katouf、博士(工学))[2][1]。モロッコのカサブランカ出身である[12][13]。

経歴

モロッコの週刊誌TelQuelは2019年12月6日、カトフを主題とする人物記事「Redouane Katouf : Lanterne japonaise」を掲載した。同記事は、カトフがカサブランカのアイン・ショック理学部からカナダのラヴァル大学を経て筑波研究学園都市に至ったとし、フォトニクスの専門家として国際的に知られる人物と評している。同記事によれば、カトフは1992年にカサブランカのムーレイ・アブダッラー高校を首席で卒業しており、LightBridgeの設立により国際的な企業の日本進出を支援しようとしているという[13]。

モロッコの経済メディアLesEco.ma(2016年8月10日)も、カトフを「Lightbridge Inc.(日本)の創業者兼CEO」として在外モロッコ人の特集記事で取り上げている[12]。同記事によれば、カトフはカサブランカで生まれ育ち、ラヴァル大学で光学・レーザー分野の研究プログラムに参加した後、同プログラムを通じて筑波大学の先端研究プログラムに招かれ、日本政府の奨学金を得て参加して2006年に同大学で電気工学の博士号を取得した[12]。同記事はさらに、カトフが2006年から日本の情報通信分野の研究開発を担う政府機関である情報通信研究機構(NICT)で研究員を務め、3年間の経験を経て2009年に横浜国立大学、次いで電気通信大学で教職に就いたと伝えている[12]。

筑波大学からは2006年3月24日に博士(工学)を授与されている(報告番号 甲第3919号、学位論文 "Studies on polymeric multilayer : fabrication and application to photonic devices")[14]。researchmapの登録情報では、学歴は筑波大学数物科学研究科(電子・物理工学、2006年まで)、研究キーワードは光伝送・半導体・光デバイスとされている[15]。

情報通信研究機構(NICT)在籍時の2008年3月25日には、菅野敦史・佐々木雅英・土屋昌弘との共著論文により日本物理学会の「JPSJ Papers of Editors' Choice」を受けている。受賞時の所属部署は光波量子・ミリ波ICTグループであった[16][17]。

その後は横浜国立大学に所属し、科学研究費助成事業では研究者番号70552587で登録されている[18]。基盤研究(S)「波長チャネル制御を用いる半導体マイクロリングプロセッサの研究」(研究代表者:國分泰雄、研究期間 2008-2012年度)では、横浜国立大学工学研究院の研究教員として連携研究者に名を連ねた[19]。また総務省「戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)」採択課題「超高速波長ルーティング集積回路」(研究代表者:國分泰雄/横浜国立大学、研究期間 2007-2009年度)の研究分担者であった[20]。

電気通信大学の美濃島研究室は、2014年の研究員としてカトフを元メンバーの一覧に記載している[21]。

同氏はインタビューで、モロッコ・カナダ・日本の3か国で研究・教育を経験し、筑波大学で工学博士号を取得して日本でLightBridgeを創業したと述べている[22][23]。

また別のインタビューでは、文部科学省の国費留学生として来日して筑波大学大学院で博士号を取得したとしたうえで、日本の光技術が論文や研究の段階にとどまり産業や社会に十分に届いていないという問題意識と、技術を深く理解した者が顧客と同じ言語で対話しながら開発に伴走する必要があるという認識から、2015年にLightBridgeを設立したと語っている[9]。

The Company Journalの記事は、カトフがモロッコの大学で原子物理学を学び、そこで出会ったカナダ人教授をきっかけに光技術の道へ進んだとしている。同記事によれば、カトフはラヴァル大学で光学・フォトニクスの研究に携わった後、文部科学省の国費留学生として来日し、筑波大学で博士(工学)を取得した。また、創業初期には営業、サポート、技術コンサルティング、顧客対応をほぼ一人で担っていたという[6]。

ビジョン図鑑のインタビューでは、カトフはカナダでの研究経験を経て、モロッコではホログラフィ用材料の研究開発に取り組んでいたと語り、光と付き合い始めたのは1999年で、その出会いはホログラフィからだったと述べている。同インタビューによれば、研究室で日本の大学と共同研究を行ったことが、筑波大学の博士課程に進んで来日する契機になった[11]。また、以前にカナダの企業の解析ソフトウェアについて大学・研究所向けの総代理店を務めていたが、その企業の買収をきっかけに販売体制が変わったことにも言及している[11]。

脚注

  1. 1 2 3 4 “株式会社LightBridge - gBizINFO”. Gビズインフォ. 経済産業省. 2026年8月3日閲覧。
  2. 1 2 3 4 “会社情報”. 株式会社LightBridge. 2026年10月14日閲覧。
  3. 1 2 3 4 “LightBridge、メタレンズ設計エンジン「Photonica Metalens Engine」を発表、2026年10月中に提供開始予定” (Press release). 株式会社LightBridge. 2026年10月7日. 2026年10月14日閲覧.
  4. 1 2 “法人番号公表サイト - 変更履歴情報”. 国税庁. 2026年8月3日閲覧。
  5. ↑ “Software giant Ansys to acquire photonic simulation specialist Lumerical” (英語). optics.org (2020年3月10日). 2026年10月14日閲覧。
  6. 1 2 3 4 5 The Company Journal編集部 (2026年10月9日). “光技術でデータセンターの電力問題に挑む LightBridgeが進めるフォトニクス開発の民主化”. The Company Journal. 2026年10月11日閲覧。
  7. 1 2 3 4 5 6 “シリコンフォトニクス市場2034年21億ドルへ、LightBridgeがフォトニクス設計基盤を「光・レーザー関西2026」で実演” (Press release). 株式会社LightBridge. 2026年6月29日. 2026年8月3日閲覧.
  8. ↑ “interOpto 2024 Final Report”. OITDA/株式会社オプトロニクス社 (2024年). 2026年8月3日閲覧。
  9. 1 2 3 “株式会社LightBridge カトフ レドワン の社長インタビュー(成功談・失敗談)”. 社長インタビュー (2026年7月23日). 2026年8月18日閲覧。
  10. 1 2 “事業再構築補助金 第11回公募 採択案件一覧【事業計画書の概要】情報通信業”. 事業再構築補助金事務局(中小企業庁) (2026年7月15日). 2026年8月3日閲覧。
  11. 1 2 3 “モロッコ生まれの研究者が、光で日本と世界をつなぐまで”. ビジョン図鑑 (2026年10月7日). 2026年10月11日閲覧。
  12. 1 2 3 4 “Nos MRE ont du talent” (フランス語). LesEco.ma (2016年8月10日). 2026年8月10日閲覧。
  13. 1 2 Soufiane Chahid (2019年12月6日). “Redouane Katouf : Lanterne japonaise”. TelQuel (フランス語). 2026年8月10日閲覧.
  14. ↑ “Studies on polymeric multilayer : fabrication and application to photonic devices”. 筑波大学学術機関リポジトリ. 2026年8月3日閲覧。
  15. ↑ “カトフ レドワン (Redouane Katouf)”. researchmap. 科学技術振興機構. 2026年8月10日閲覧。
  16. ↑ “受賞者一覧(平成19年度)”. 情報通信研究機構. 2026年8月10日閲覧。
  17. ↑ “ネットワークシステム研究所 2007年度 受賞”. 情報通信研究機構. 2026年8月10日閲覧。
  18. ↑ “カトフ レドワン (70552587)”. KAKEN 科学研究費助成事業データベース. 国立情報学研究所. 2026年8月10日閲覧。
  19. ↑ “波長チャネル制御を用いる半導体マイクロリングプロセッサの研究”. KAKEN 科学研究費助成事業データベース. 国立情報学研究所. 2026年8月10日閲覧。
  20. ↑ “超高速波長ルーティング集積回路”. 総務省 SCOPE 第6回成果発表会 予稿集 (2010年6月11日). 2026年8月3日閲覧。
  21. ↑ “メンバー”. 美濃島研究室(電気通信大学). 2026年8月10日閲覧。
  22. ↑ “「光を電気のように当たり前にする」——フォトニクスで持続可能な社会インフラを築くLightBridgeの挑戦”. 脱炭素とSDGsの知恵袋. 株式会社FrankPR (2026年5月16日). 2026年8月3日閲覧。
  23. ↑ “「光を電気のように当たり前にする」——フォトニクスで持続可能な社会インフラを築くLightBridgeの挑戦(2)”. 脱炭素とSDGsの知恵袋. 株式会社FrankPR (2026年5月17日). 2026年8月3日閲覧。



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