L2スイッチ
別名:レイヤー2スイッチ
【英】layer 2 switch
L2スイッチとは、ネットワークを中継する機器のひとつで、パケットに宛先情報として含まれるMAC(Media Access Control)アドレスで中継先を判断し、中継動作を行うスイッチのことである。
宛先MACアドレスでパケットの届け先を判断するという動作はLAN(Ethenet)の動作原理にならったものであり、LANはOSI参照モデルにおけるレイヤー2(データリンク層)に属するので、L(layer)2スイッチと呼ばれる。なお、L2スイッチの語は、おおむねTCP/IPなどのIPプロトコルなどが属するL3スイッチに対応する用語として用いられる。TCPやIP、HTTPなどのプロトコルは、レイヤー3(ネットワーク層)以上に位置しているため、L2スイッチがこうしたプロトコルの違いに左右されることはない。
また、スイッチングハブは、動作原理から見ればL2スイッチと同じであり、これは小型で安価なL2スイッチとみなされるべきであるかもしれないが、しかしL2スイッチの語はおおむねスイッチングハブを除き、比較的大型の機種を指して用いられる場合が多い。
レイヤ2スイッチ
![]() |
レイヤ2スイッチ (英:Layer2 Switch) は、LANスイッチの一種で、OSI参照モデルの第2層データリンク層での転送能力、ブリッジ機能を有する物である。マルチポートブリッジとも言う。
LAN機器の普及度合いから、通例ではイーサネット (DIX規格発祥のイーサネット、IEEE 802.3) のLAN装置を指す。
概説
ASICによるハードウエア処理によるパケット転送能力を有するLANスイッチのうち、レイヤ2転送機能 (ブリッジ) に特化した物である[1]。
この分野の製品カテゴリーにスイッチングハブも存在するが、スイッチングハブはインターフェースモジュールを増設出来ないボックス型の製品で、ツイストペアケーブルによるLANを複数 (通例4~50程度) を接続出来る機器であり、レイヤ2スイッチに含まれる一部分である。これに対してレイヤ2スイッチは、スイッチングハブに加えて、シャーシ型でインターフェースモジュールを増設でき、ツイストペアケーブル以外の光ケーブルも接続出来る製品も含む、包含的なものである。
上位機種ではVLAN機能を持つ機種も存在する。
種類
マネジードとアンマネジードタイプ
内蔵のネットワーク管理ソフトウェアの有無により、マネジードスイッチとアンマネジードスイッチに区別されます。マネジードスイッチは、制御センターを通じて遠隔でネットワーク機器のオン・オフを行う必要がある構成に適しており、通常は高い管理要求があるネットワーク構成のコア部分で使用されます。一方、アンマネジードスイッチは内蔵のネットワークソフトウェアの設定がなく、インストールが簡単で、プラグアンドプレイで使用できるため、詳細な設定が不要なネットワークの周辺部分に適しています。 [2]
脚注
- ^ “ネットワーク機器のしくみと役割(1) レイヤ2スイッチ”. マイナビニュース (2014年1月23日). 2020年6月21日閲覧。
- ^ “アンマネージドスイッチ - 産業用イーサネットスイッチ”. EtherWAN (2023年10月23日). 2024年6月21日閲覧。
L2スイッチと同じ種類の言葉
- L2スイッチのページへのリンク