L-100シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 08:11 UTC 版)
「ハモンドオルガン」の記事における「L-100シリーズ」の解説
M-100シリーズの改良型。キークリックを特に抑制するため、高音域の出力を上げたうえでフィルターを用いて高音域を削る設計になっている(上述したように、キークリックは当時、ハモンドオルガン・カンパニーのスタッフおよび教会オルガン奏者にとっては邪魔なものであった。B-3などでも6kHz以上の周波数をカットするように設計されている)。下鍵盤のドローバーの数は7本と少なくなっている(Mシリーズまでの「下鍵盤用の8本目のドローバー」は廃止された)。ペダル用ドローバーはMシリーズ同様の1本。プリセットは上鍵盤に4つ、下鍵盤に1つ。ビブラート回路は簡単なものに置き換えられ、2段階に切り替え可能なスプリングリバーブとスピーカーを内蔵。プリセットやビブラート、リバーブはコンソール型で見られるロッカースイッチではなく、舌型のフリップスイッチで選択する。キース・エマーソンが、有名なナイフを刺して馬乗りになるなどの破壊行為を行ったのはこのオルガンである(スピーカーがあることでフィードバックノイズを作りやすいうえに小型・軽量であるためにステージを引きずり回すのに好都合だった)。その他、イエスの初代オルガニストトニー・ケイらが使用していた。スピーカーと木製の筐体を取り払った「Porta-B」というモデルもある。脚や筐体の仕様の違いでL-112などのバリエーションあり。L-200シリーズはロータリースピーカーを内蔵している。
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