L字不況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 00:58 UTC 版)
「経済の停滞(英語版)」も参照 L字不況では経済が厳しい不況の後も成長に転じず、停滞の状況が数年間、またはさらに長期間続く。折れ線グラフでは成長率の急激な下落、または脱成長の後は横ばいが続き、Lの字のようになる。これは不景気の形のうち一番厳しいものであり、時には失われた10年とも呼ばれる。 L字不況は1990年に日本のバブル景気が崩壊した後におこった。第二次世界大戦終結から1980年代まで堅実に成長を続けた日本の経済だったが、1980年代末に巨大な資産価格バブルが発生した。バブル崩壊の後、日本の経済はデフレーションに苦しみ、緩慢な成長が何年も続き、1950年から1990年までの高度成長期は二度と訪れなかった。アメリカにおいても、アメリカの住宅バブル(英語版)の後を2000年代末の不況が続いたため、経済学者の一部は不況が終わっても長期間の低成長が続くのではないかと危惧した。
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