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カンガルー・ノート

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 07:17 UTC 版)

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カンガルー・ノート
訳題 Kangaroo Notebook
作者 安部公房
日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出新潮1991年1月号-7月号
刊本情報
出版元 新潮社
出版年月日 1991年11月
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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カンガルー・ノート』は、安部公房による長編小説1991年11月に新潮社より刊行された。1995年には文庫版が刊行されている。

生前、安部が最後に完成させた長編小説であり、一般的には安部の遺作と位置づけられている。新潮社出版の文庫版「カンガルー・ノート」のあらすじにも、「最後の長編」の記載がある。なお、安部の死後に未完の長編『飛ぶ男』が発見されており、こちらを遺作とする向きもある。

内容

脛にかいわれ大根が生えてくるという奇病を患った男は、訪れた病院の医師によって自走ベッドに括り付けられ、療養のために硫黄温泉を目指す。男は自らのかいわれ大根を齧りながら、自走ベッドとともに、地下坑道、賽の河原…と、夢とも現実ともつかない物語の連鎖を巡る。しかし既に郷愁すら感じていたベッドの破壊と、魅力的な少女との再会とともにその連鎖も終焉を迎える。夢から醒めさせられるような、男の死をにおわせる無機的な新聞記事の抜粋とともに、物語は終わる。

死のイメージに溢れており、当時病床にあった安部と合わせて語られることの多い作品である。だがその語り口は軽妙であり、ありがちな暗鬱さは感じられない。

書誌情報

脚注

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参考文献





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