KDDI千倉海底線中継所とは? わかりやすく解説

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KDDI千倉海底線中継所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 00:19 UTC 版)

KDDI千倉海底線中継所(ケイディディアイ ちくらかいていせんちゅうけいじょ)は千葉県南房総市千倉町にある、KDDI海底ケーブル陸揚局のこと[1]

概要

1989年平成元年)にTPC-3(第3太平洋横断ケーブル)を敷設する目的で当時の国際電信電話(現・KDDI)が開局した[1][2]

南房総市は海上における北アメリカアジア諸国との距離が最短であることから、KDDIを含む通信事業者の海底ケーブル陸揚局が集中している[3][4][5][6]。本中継所ではアメリカ合衆国シンガポールを始め、中華人民共和国香港フィリピンブルネイなどからの海底ケーブルを収容しており、アメリカとアジア各国を通信で結ぶ重要拠点となっている[5][7][8]

1990年代後半に急速に普及したインターネット通信による需要急増もあり、2025年令和7年)現在では日本における国際通信の99%を本中継所を経由して海外との間で送受信している[1]。このことから、千葉県立現代産業科学館は本中継所について、成田空港(空の玄関成田市)や千葉港(海の玄関、千葉市など)に次ぐ、3つ目の千葉県における世界への玄関(情報の玄関)と評している[1]

脚注

  1. ^ a b c d 安藤沙織 (2025年5月31日). “千葉の「産業技術100選」に南房総市の千倉海底線中継所 県立現代産業科学館”. 房日新聞. 2025年7月15日閲覧。
  2. ^ 国際通信の大動脈 光海底ケーブルで世界をつなぐ”. KDDIトビラ. KDDI株式会社 (2022年10月20日). 2025年7月15日閲覧。
  3. ^ 災害に強いグローバルネットワーク構築に向けて「千倉第二海底線中継所」を新設”. ニュースリリース. KDDI株式会社 (2014年3月6日). 2025年7月15日閲覧。
  4. ^ 日本・アメリカ・フィリピンを大容量・低遅延で結ぶ新たな光海底ケーブル「JUPITER」の建設開始について”. NTTコミュニケーションズ株式会社 (2017年10月30日). 2025年7月15日閲覧。
  5. ^ a b 板垣朝子 (2019年12月26日). “総延長は地球30周分! 日本と世界の国際通信をつなぐ『光海底ケーブル』のヒミツ”. KDDIトビラ. KDDI株式会社. 2025年7月15日閲覧。
  6. ^ アジア太平洋地域を結ぶ約10,000kmの光海底ケーブル「Asia Direct Cable(ADC)」の運用を開始”. 企業・IR. ソフトバンク株式会社 (2024年12月19日). 2025年7月15日閲覧。
  7. ^ 大谷イビサ (2012年11月20日). “サーフィンのメッカ千倉にKDDIのSJCケーブルが陸揚げ!”. ASCII.jp. 2025年7月15日閲覧。
  8. ^ 日米間を60Tbpsで接続 KDDI、Googleなど光海底ケーブル「FASTER」建設”. ITmedia NEWS (2014年8月12日). 2025年7月15日閲覧。

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