K14とK22の遭難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:02 UTC 版)
「メイ島の戦い」の記事における「K14とK22の遭難」の解説
各グループは湾入り口のメイ島を通過すると針路を変更して速度を20ノットに上げた。 第13潜水隊が島を通過したとき、一対の明かり(おそらく掃海艇のもの)が潜水艦の列に向かってくるのが目撃された。それを避けるため潜水隊は大きく左に舵を切ったが、「K14」の操舵装置が動かなくなり、「K14」は列から離れてしまった。「K14」と後続の「K12」は航海灯を点灯した。そのうち「K14」の操舵装置は直り、「K14」は定位置に戻ろうとした。列の次の潜水艦「K22」は霧の中で潜水隊の他の艦を見失っており、列から外れて「K14」と衝突した。衝突した2隻は停止したが、それを知らないほかの艦は航行を続けた。「K22」は、自艦は港までたどり着けるが、「K14」は沈みつつあると暗号で「イシュリール」に伝えた。実際には「K14」も沈没には至らないで済んだ。 15分後、第2巡洋戦艦戦隊が島と2隻の潜水艦のそばを通過したが、その際に巡洋戦艦「インフレキシブル」が「K22」に衝突しさらなる被害が生じた。「インフレキシブル」は「K22」の艦首を直角に曲げ、バラストタンクと燃料タンクを破壊した。「K22」は艦首から沈み、海面上にでているのは司令塔だけとなったが、沈没は免れた。 一方、「イシュリール」の艦長は、最初の衝突の報告を受けその救援に向かった。それに潜水艦も続いたところ、そこを第2巡洋艦戦隊が横切った。幸い、両方が緊急回避を行った結果、さらなる事故はかろうじて回避された。
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