鉄酸化細菌 [Iron oxidizing bacteria]
第1群は鞘をもった糸状細菌でレプトスリックス属(Leptothrix)はその代表である。レプトスリックスは鉄を含む無機培地でも、有機培地でも生育できる独立栄養と従属栄養との混合栄養性である。第2群は有柄細菌あるいは出芽細菌とよばれ、偏性の化学独立栄養菌のガリオネラ属(Gallionella)が代表である。第3群は普通形態をもった化学合成独立栄養細菌で、シデロカプサ属(Siderocapsa)やチオバチルス属(Thiobacillus)がある。チオバチルス・フェロオキシダンス(Thiob.ferrooxidans)は硫黄酸化細菌でもある。そのほかに、通常の従属栄養菌であるが2価鉄を酸化できる細菌もある。鉄酸化細菌は純粋培養に成功していない菌種が多い。これらの細菌は鉄分が多い湖沼の深層水に多く生息し、鉄やマンガンの沈積や鉱床をつくる役割をもっていると考えられている。
鉄バクテリア
(Iron oxidizing bacteria から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 13:38 UTC 版)
鉄バクテリア(てつバクテリア)とは、水溶性の二価の鉄イオンや二価のマンガンイオンを酸化するバクテリアの総称[1][2]。土壌微生物の一種。
- ^ a b c d “トピックス 池の水面に油のようなものが浮いている”. 仙台市衛生研究所. 2018年8月18日閲覧。
- ^ “水たまりに油膜??実は鉄の酸化被膜!!”. 沖縄県衛生環境研究所. 2018年8月18日閲覧。
- 1 鉄バクテリアとは
- 2 鉄バクテリアの概要
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