Intel 740の評価と影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 16:38 UTC 版)
「Intel 740」の記事における「Intel 740の評価と影響」の解説
i740の発表当時、世界最大の半導体企業であるインテルがグラフィックチップ市場に参入するという点に注目が集まり、グラフィックチップベンダの淘汰・市場の再編成が進むのではないかという予想が多く見られた。 しかし実際に登場したIntel 740は同世代の他社製品を脅かすほどの性能を持たないだけでなく、当時対応が進みつつあった32ビットカラーにも対応していないなど機能的にも見劣りするものであった。さらに、AGPの普及を進めるインテルのAGP対応製品ということでAGPのリファレンス的存在となることも期待されていたが、実際にはインテル製チップセット以外では動作しないことも多かった。これらの様々な要因が積み重なり市場では廉価品の位置づけに留まり、後継製品であるi752も発表のみでキャンセルとなった。そのため、i740そのものは失敗作だったという評価が一般的になっている。 だがi752をベースとしたIGTコアを搭載したIntel 810チップセットは市場で爆発的な成功を収め、結果的にはi740発表当時に予想されたように多くのグラフィックチップベンダのみならずチップセットベンダまで含めて淘汰と市場の再編へと結びついていくことになる。
※この「Intel 740の評価と影響」の解説は、「Intel 740」の解説の一部です。
「Intel 740の評価と影響」を含む「Intel 740」の記事については、「Intel 740」の概要を参照ください。
- Intel 740の評価と影響のページへのリンク