ibisPaint
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 14:40 UTC 版)
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開発元 | 株式会社アイビス(ibis inc.) |
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初版 | 2011年6月21日[1] |
最新版 |
13.0.6 / 2025年4月7日
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対応OS | Windows 10 バージョン2004以降 Windows 11 バージョン21H2以降 iOS 15以上のiOSデバイス iPadOS 15以降のiPad Android 6.0以降のスマートフォン、タブレット |
対応言語 | 18言語 |
種別 | ラスターグラフィックスエディタ |
ライセンス | プロプライエタリソフトウェア |
公式サイト | ibispaint |
ibisPaint(アイビスペイント)は、株式会社アイビス(ibis inc.)で開発されたイラスト制作アプリである。漫画機能、アニメーション機能、AI機能やCLIP STUDIO PAINTとの連携機能[2]も搭載している。
製品は有償版のibisPaintおよび無償版のibisPaint X、教育機関向けのibisPaint Eduがリリースされている。
開発
ニコニコ動画では、2007年9月17日に投稿された「初音ミクが可愛すぎるので描いてみた」の人気をきっかけに「描いてみた」と呼ばれるイラストメイキングの過程を撮影・編集した動画が多く投稿されるようになった[3][4]。開発者でアイビスの創業者の神谷栄治は、ASCII.jp内の「描いてみた」についての記事を読んでその人気に目をつけ、制作過程の動画を共有できるイラスト制作ソフトウェアの着想を得た[5][6]。将来のスマートフォンの普及を予想したことから、スマートフォン向けに開発が行われ[7]、2011年6月21日にiPad向けに有料でリリースされた[8]。同年9月にiPhone/iPod touchへの対応と無料版のibis Paint Xのリリースが行われている[9][10]。2014年にAndroid、2022年にWindowsにも対応した[11][12]。開発に関しては、グラフィック処理に特化したGPUベースで、開発言語は開発やメンテナンスを効率良く行うためにiOS版、Android版ともにC++で行われた[13]。2023年にはソーシャルネットワーク機能を制限するなど教育機関向けのibisPaint Eduをリリースしている[14]。
機能
タイムラプス動画
イラストメイキングの過程を動画化する機能が搭載されている。動画はMOVまたはMP4形式で保存でき、動画の共有も可能である[15]。
オンラインギャラリー
作成したイラストやイラストメイキング動画を専用のコミュニティーサイト「ibispaint.com」に共有でき、ほかのユーザーの作品にコメントしたり、ユーザー同士でイラストを共同で制作することなどができる[16][17]。
反響
当初より若年層のユーザーが多く、2023年時点でもユーザーの半数以上を25歳未満が占めている[18]。また、2022年の海外からのダウンロード数が9割を超え[19]、2024年における世界の1日あたりのアクティブユーザー数は約500万人となるなど[20]、海外からの利用も多い。ibisPaintとしてクールジャパン・プラットフォームアワード 2023にて優秀賞を受賞[21]したほか、ibisPaint XがSensor Tower APAC Awards 2024でベストお絵描きアプリ賞を受賞している[22]。
関連書籍
- バズれる! アイビスペイント ディープブリザードの超入門講座(2024年6月29日、玄光社) ISBN 978-4768318768
脚注
- ^ “お知らせ - ibisPaint ver.1.0.0(リリース)”. ibisPaint. 2025年5月1日閲覧。
- ^ “スマホで描いてPCで仕上げる! 2大ペイントツールの連携でイラスト自由自在!”. digitaldiy. 2025年6月18日閲覧。
- ^ “DTMブーム再来!? 「初音ミク」が掘り起こす“名なしの才能”” (2007年9月28日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “なにこのクオリティ! 野生のプロが集う「描いてみた」の世界” (2010年1月29日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “ibisPaint for iPad 開発秘話” (2011年6月26日). 2025年5月12日閲覧。
- ^ “上場会社トップインタビュー「創」 株式会社アイビス” (2024年9月24日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “2022年、日本企業発のアプリとして、世界のアクティブ・ユーザ数で2位を達成※。指一本で本格的なイラストが描ける「ibisPaint」の開発秘話。”. 2025年7月2日閲覧。
- ^ “iPadで“お絵かき工程動画”を作成・共有――新視点のソーシャルイラストアプリ「ibisPaint」” (2011年6月23日). 2025年5月29日閲覧。
- ^ “アイビス/ソーシャルお絵描きアプリ「ibisPaintシリーズ」が100万ダウンロードを達成” (2013年11月28日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “アイビスペイントX”. 2025年6月29日閲覧。
- ^ “アイビス、『ibisPaint X』のAndroid版をリリース…作画工程共有のソーシャルお絵描きアプリ” (2014年3月3日). 2025年5月18日閲覧。
- ^ “お絵かきアプリ「ibisPaint」にWindows版 モバイル版とクラウドでデータ同期” (2022年7月1日). 2025年6月10日閲覧。
- ^ “累計3.3億DL突破「ibisPaint」GPUベース、C++ワンソースを選んだ理由は?成功を支えた技術選定の裏側” (2023年7月26日). 2025年6月16日閲覧。
- ^ “アイビス、教育機関向けお絵かきアプリ「ibisPaint Edu」をリリース” (2023年8月3日). 2025年7月1日閲覧。
- ^ “【初心者向け】アイビスペイントの基本的な使い方を分かりやすく解説”. 2025年6月20日閲覧。
- ^ “お絵描きSNSアプリ「アイビスペイント」のWindows版が配信開始。スマホ/タブレットのデータも編集可能” (2022年6月30日). 2025年7月1日閲覧。
- ^ “アイビス、世界累計ダウンロード数2.9億回の人気ペイントアプリ「ibisPaint」でサブスクを主とした課金売上の拡大図る”. 2025年6月30日閲覧。
- ^ “「ibisPaint」を開発・運営するアイビス、2023年上期のユーザ利用状況を発表…利用者の6割はZ世代” (2023年8月30日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “ダウンロードの9割が海外。日本IT企業の殻を打ち破った国産アプリ「ibisPaint」が2.7億ダウンロード超えに” (2022年10月27日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “世界が認めた日本発のお絵描きアプリ!「ibisPaint」がSensor Tower APAC Awardsで快挙” (2025年2月19日). 2025年6月30日閲覧。
- ^ “CJPF AWARD 2023 受賞結果”. クールジャパン官民連携プラットフォーム. 2025年6月17日閲覧。
- ^ “Sensor Tower APAC Awards 2024受賞タイトル発表”. Sensor Tower. 2025年6月17日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 「ibisPaint」をApp Storeで
- IbisPaint (@ibisPaint) - X(旧Twitter)
- IbisPaintのページへのリンク