誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS;Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry)は、誘導結合プラズマ(ICP:大気圧のアルゴンガスに高周波エネルギーを与えることによって発生した放電プラズマ)をイオン化源とする質量分析装置で、極めて感度が高く、微量元素分析の高品位の装置である。通常、溶液試料をネブライザーで霧化して高温(6000K~10000K)のICP 中に導入し、試料を原子化、さらにイオン化させる。このようにして生成したイオンを高真空の質量分析装置(四重極型が一般的であるが最近は高分解能の機種がある)に誘引し、目的元素を質量分離して定性・定量する。 特徴としては、(1)分析可能な元素が多い(約64元素)、(2)高感度であるため検出限界が低い(ppb~ppt)、(3)検量線の直線領域が広い(6~8桁)、(4)多元素同時分析ができる、(5)定性、半定量分析が迅速にできる、ことがあげられる。
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