HR 5183 b
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 07:33 UTC 版)
「HR 5183」の記事における「HR 5183 b」の解説
HR 5183 b は2019年にカリフォルニア工科大学のSarah Bluntらの研究チームによって視線速度法に基づいて発見が報告された太陽系外惑星で、HR 5183の周りにある。下限質量は3.2木星質量あり、公転周期が74+43−22年、軌道長半径18+6−4天文単位、軌道離心率0.84±0.04の極端な楕円軌道を公転している。この惑星の軌道を太陽系に当てはめると、近点と遠点の間で小惑星帯から海王星の軌道を往復することに相当する。視線速度法で発見された惑星としては発見時点で最も公転周期が長い天体の1つであった。 HR 5183 bは2017年末か2018年初めに近点を通過し、観測される視線速度に大きな変動をもたらした。これに前後して行われた集中的な観測で下限質量、近点距離や離心率などの詳しい値が判明した。近点通過時点でHR 5183は約20年間に渡って視線速度の追跡が行われており、数年前から惑星が存在する兆候がとらえられていた。
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