高橋源一郎とは? わかりやすく解説

高橋源一郎

(Genichiro Takahashi から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 07:05 UTC 版)

高橋 源一郎(たかはし げんいちろう、1951年1月1日 - )は、日本小説家文芸評論家明治学院大学名誉教授


注釈

  1. ^ 内田樹との対談で高橋は次のように語る。「中高6年間で、年間100本単位で映画を観ていたけど、ベストムーヴィーは『アラビアのロレンス』と『気狂いピエロ』。そこは竹信も僕も同じだったかもしれない。(中略) 僕が唯一、竹信が泣いているのをみたのは、『気狂いピエロ』の初映の1回目で隣に座って観たときですね」[7]
  2. ^ 1968年9月2日、大阪府立市岡高校で日本で最初の高校生による学校占拠が行われた。灘高校の生徒も多数参加したが、その中に高橋も含まれていた[8]
  3. ^ 「中退」と記載されることもある[6][13]
  4. ^ 半年かけて書いたその小説は600枚におよび、『夏の最後の砦』というタイトルで群像新人長篇小説賞に応募するも落選した。「書きたいことを書いても駄目だ」ということに気づき、同性愛者を登場人物とした小説を書いてすばる文学賞に応募するもこれも落選する[15][16]
  5. ^ 高橋、小林恭二佐伯一麦島田雅彦松浦理英子山田詠美吉本ばなな井口時男中沢新一朝吹亮二岩森道子高瀬千図という候補総勢12人、小説・評論・詩歌の三方にわたる大混戦となったなか、選考委員の大江健三郎江藤淳の2票を獲得して受賞した。この時の賞金100万円は全額、日本ダービーにつぎ込み、一瞬にして使い果たした(高橋が買っていたメジロアルダンは、ゴール直前にいったん先頭に立つも一度競り勝ったはずのサクラチヨノオーの粘り腰に再度逆転を許し、2着に終わっている)。
  6. ^ 近代文学が成立していく過程での明治期の文学者たちの苦悩を、テレフォンクラブやアダルトビデオといった現代風俗のなかに再現した本作は賛否がかまびすしく、同賞の受賞は津島佑子の強い推薦によるものである。

出典

  1. ^ 読むダイエット第5回 「料理」という物語高橋源一郎、集英社学芸編集部、2020/06/24
  2. ^ NHKラジオ第1『高橋源一郎の飛ぶ教室』2020年11月27日放送
  3. ^ 高橋源一郎 『さようなら、ギャングたち』 講談社文芸文庫、1997年、363頁(自筆年譜)。
  4. ^ a b 読むダイエット第13回最後の晩餐集英社学芸編集部、2022/01/19
  5. ^ a b 現代詩手帖特集版 高橋源一郎』思潮社、2003年10月25日、高橋源一郎年譜。
  6. ^ a b c d 「私の分岐点第308回」『ビッグイシュー 日本版』第343号、ビッグイシュー日本、2018年9月15日、3頁。 
  7. ^ 竹信悦夫 『ワンコイン悦楽堂』情報センター出版局、2005年12月、巻末対談、422頁。
  8. ^ 竹信悦夫 『ワンコイン悦楽堂』前掲書、406頁。
  9. ^ 高橋源一郎 『さようなら、ギャングたち』 講談社文芸文庫、1997年、365頁(自筆年譜)
  10. ^ 論壇時評2014年7月31日付
  11. ^ 『ぼくらの民主主義なんだぜ』207ページ「現実はもっと複雑で豊かだ」
  12. ^ 高橋『ぼくがしまうま語をしゃべった頃』 宝島社、1985年、32-36頁
  13. ^ 高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』朝日新聞出版朝日新書 514〉、2015年5月。ISBN 978-4022736147 
  14. ^ a b c d 競馬人間交差点・第8回 古井由吉&高橋源一郎”. JRA (2014年8月). 2015年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月10日閲覧。
  15. ^ 高橋源一郎×東京ファイティングキッズ×「果たして文学は何処へ行くのか」(全巻セット) | ラジオデイズ
  16. ^ 『ラジオの街で逢いましょう』 第23回「人気作家のユニークな遍歴」(2007年9月5日放送)
  17. ^ スガ秀実. “高橋源一郎〈「大逆」と明治〉へ/スガ秀実”. www.kojinkaratani.com. 2018年7月8日閲覧。
  18. ^ プロレタリア文学:名作『蟹工船』異例の売れ行き 毎日新聞2008年12月1日
  19. ^ 週刊現代2008年6月7日号 48頁-49頁
  20. ^ https://twitter.com/takagengen/status/1213785277715501058”. Twitter. 2020年10月4日閲覧。
  21. ^ ^ 「第70回日本放送協会放送文化賞」の贈呈について NHK広報局
  22. ^ 高橋源一郎「公開セミナー「さらば大学」報告」『明治学院大学国際学部付属研究所研究所年報』第22巻、明治学院大学国際学部付属研究所、2019年10月、41-43頁、CRID 1050564289221360128hdl:10723/00003771ISSN 1344-3976 
  23. ^ 2大特集「ダービー超ワイド速報&安田記念展望」 - サンケイスポーツ・2015年5月31日
  24. ^ 「ダービー超ワイド速報&安田記念展望」2大特集 - サンケイスポーツ・2014年6月3日
  25. ^ 「第12回Gallopエッセー大賞」募集中! - サンケイスポーツ・2016年1月4日
  26. ^ 高橋源一郎・江川卓・高橋直子『スポーツうるぐす 「夢競馬」奮戦記』日本テレビ放送網株式会社、1997年3月12日、29頁。ISBN 978-4820396291 
  27. ^ 20:57 - 2018年9月18日のツイート
  28. ^ 結婚後、夫の姓が我慢できず=回答者・高橋源一郎、毎日新聞、2017年10月16日。
  29. ^ 子どもたちのために(マジ時々笑)”. NHK (2022年12月17日). 2022年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月16日閲覧。
  30. ^ 日本放送協会. “高橋源一郎の飛ぶ教室 - NHK”. 高橋源一郎の飛ぶ教室 - NHK. 2020年10月4日閲覧。


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