GRUB バージョン2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 16:09 UTC 版)
「GNU GRUB」の記事における「GRUB バージョン2」の解説
構造及び処理のフローはGRUB バージョン1に酷似している。GRUB バージョン1のStage 1ローダに似たboot.imgと呼ばれるコードがMBRまたはPBR(VBR)に保存される。しかしながら、このboot.imgはデフォルトでLBA48アドレッシングを利用しセクタを読み込むことができる。このコードはdiskboot.imgから生成されるcore.imgの最初のセクタをロードし、更に生成されたcore.imgファイルの残りをロードするのに使用される。core.imgファイルは通常GRUB バージョン1のStage 1.5ローダと同じ領域に保存されるためそれと同様の問題をはらんでいる。しかし、Stage 1.5ローダを移動したり、そのインストールに失敗した場合に比べ、GRUB バージョン2のcore.imgを別のファイルシステムに移動したり、まだファイルシステムを作成していない「空のパーティション」(bare partition)へ移動させた場合に生じる問題は少なくなっている。このcore.imgというのは簡単に言うと、GRUB LegacyのStage 2ローダからローディングに必要な主要コードのみを取り出したものであり、GRUBの動作のためMBRやVBRに必須ではあるが、Stage 2ローダよりはるかに小さい。格納サイズが制約されているMBRやVBRへインストールできないというサイズの問題はこれにて解決され、GRUB Legacyで発生する可能性のあった、Stage 2がGRUBから利用不可能になり動作しなくなるという問題の部分的な解決策になっている。 core.imgファイルを一旦ロードすると、デフォルトの設定ファイル及び必要とされるその他任意のモジュールもロードされる。
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